「読書フェスティバル in SAGA」〜ページをめくれば出会いがいっぱい〜むかしの佐賀へ タイムスリップ
 平成21年1月31日と2月1日に開催した、
むかしの佐賀を知っていただくためのパネル展示の様子を紹介します。

 佐賀県立図書館には、たくさんの歴史資料(むかしの本や絵など)があります。
これらは、今とは字の書き方など違うところもありますが、むかしの佐賀のことを知ることができます。
人々の生活を、《くらす》《はたらく》《まなぶ》《たのしむ》の面から、ご紹介します。

会場の様子 肥前国産物図考
《くらす》《はたらく》

 下の写真にある長いパネルは、「くじらとり」や「紙づくり」などの仕事のやり方を絵と文で説明した肥前国産物図考図説です。唐津藩士である木崎攸軒盛標という人が江戸時代、安永2年(1773)から約10年がかりで完成しました。「折本」というかたちで全部で8巻あります。全国に多くの写本が存在していますが、これは昭和46年の写本で、佐賀県立図書館所蔵です。この原本は佐賀県立博物館にあり、佐賀県重要文化財に指定されています。
肥前国産物図考

《たのしむ》

 生きていくには「楽しみ」も必要です。『字合木札』は、文字のよみを「学ぶ」ためのものでありましたが、子どもたちにとっては「遊び」の一つでもあったようです。
 佐賀に伝わる「ばけ猫」の話は、その後、お芝居や物語の材料として使われました。少しこわい話ですが、こうしたものを見たり読んだりすることも楽しみであったと思われます。ここでは『錦絵 肥前佐賀花奥庭怪猫』『佐賀怪猫奇談』『佐賀の夜嵐 怪猫退治』を紹介します。
 『肥前佐賀花奥庭怪猫』は、明治17年ごろ作られ、当時、流行していた錦絵といわれる木版画です。(右写真の左側のパネル)

 『怪猫退治』は、講談師が調子をとりながら聴衆に読み聞かせる本なので、セリフが多く、おもしろいです。(右写真の右側のパネル)
怪猫に関するパネル展示
 字合木札は、むかしの人々は、今のひらがなとは少し違う「変体仮名」という文字を使っていました。これはその勉強道具です。
字合木札
 『佐賀怪猫奇談』(挿絵)のこの挿絵は、奥方に化けた猫を退治している場面です。(右写真の左側のパネル)

 『佐賀怪猫奇談』(表紙)は、明治17年に出版された本。女性や子どもにも読みやすいよう、振り仮名がふってあります。(右写真の右側のパネル)
怪猫奇談に関するパネル展示
《まなぶ》

 私たちはいろいろなことを学んで成長していきます。むかしの佐賀で生まれた『葉隠』から、後の佐賀の人々はいろいろな生き方を学びました。佐賀女子短期大学の学生さんたちによる作成の資料を展示しました。
 また、むかしの武士(さむらい)にとって、武道(いまの柔道や剣道など)を学ぶこともだいじなことでした。、刀をもたずに戦う術の夢想賢心流と、むかしの佐賀ではやった剣術のタイ捨流を紹介します。



佐賀女子短期大学の学生による展示
 夢想賢心流とは?
 夢想賢心流(捕手術)は、多久地方の大山賢心という人があみだしました。今の柔道や合気道に近いものです。展示している絵では、何も武器を持たない状態で、刀を持った相手をとりおさえる「白刃捕り」の様子が描かれています。この資料は今から200年ほど前のもので、先生が弟子に免許をあたえたときのものです。
夢想賢心流に関するパネル展示
 タイ捨流とは?
 「タイ捨流剣法」は、熊本の丸目蔵人佐という人があみだしました。今の剣道に近いものですが、はるかに実戦的です。今から400年ほど前に佐賀地方にも伝えられると、そうした面が好まれ、江戸時代の佐賀の武士(さむらい)たちの間に広まりました。平成20年10月19日に県立図書館共催事業として佐賀城本丸歴史館で「肥前の古武道・郷土文化講座」を開催しました。この写真は、その時に、今でも熊本でタイ捨流の第十三代目をつがれている先生が、型を演じられた時のものです。
タイ捨流に関する展示

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