2月3日のおすすめ
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舞台はチョコレートが禁止された国。「健全健康党」が選挙に勝利して、新しい法律ができたのです。図書館の本は燃やされました。党の教育用ウェブサイトから学び、党が指定する材料で作ったものを食べなければいけません。
ハントリーのお母さんは言いました。
―多くの人が投票する手間をかけなかった。誰もが「他の人もあの党に反対だろうから、自分がわざわざ行くこともない―
スマッジャーのお母さんは、ある政治家の言葉を言いました。
―悪が栄えるためには善人がなにもしないだけでいい―
チョコレートが大好きなハントリーとスマッジャーは考えます。党の命令に従うべきなのだろうか。このままで良いのだろうか。
そして、反骨精神あふれるふたりは立ち上がりました。
トラブルを好まない市民や、考えることをしない党員の気持ちに変化を起こすことはできるのでしょうか。
テンポの良い軽快な文章で、どんどん物語の世界へ引き込まれること間違いなしの一冊。