児童書おすすめ(7月9日)

 

書名 しょめい :『今日も嫌がらせ弁当 反抗期ムスメに向けたキャラ弁ママの逆襲』
著者  ちょしゃ :ttkk/文 

    三才ブックス


   --------------------------------------------------------------------

 毎日のお弁当。作っている人はどんな気持ちなのでしょう。この本は、母を無視して返事をしない反抗期真っ盛りの高校生の娘とそんな娘へのささやかな抵抗として、ちょっと変わったキャラ弁を作り続けた母の3年間の記録です。
 母は、仕事や家事で忙しくて疲れたときも、娘にウザがられても、キャラ弁を毎日作ります。「自分でオキロ」やもらったプレゼントへの「ありがとう」のメッセージなど、母の気持ちはお弁当の“のり文字”で伝えています。「普通のお弁当がいい」と言う娘ですが、残さず食べてきます。毎日お弁当を作っている母としては、空っぽになって返ってくるお弁当箱を見るのは嬉しいものです。
 娘への嫌がらせで始めたキャラ弁ですが、このキャラ弁は、高校3年間を見守ってきた母から娘へのメッセージであり、無口な娘とのコミュニケーションツールになっていたようです。
 あなたのお弁当にも「毎日健康に」「テストや部活を頑張って」など、作っている人の気持ちも一緒に詰められていると思います。