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書名 :おしごとそうだんセンター
著者 :ヨシタケ シンスケ/著
集英社
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宇宙船が地球に落ちたときのケガで記憶喪失になってしまった宇宙人。生きていくために何かおしごとをしなくてはと「おしごとそうだんセンター」を訪ねます。
「おしごとって何?」「どうやって選べばいいの?」何もかもが初めてで不安でいっぱいの宇宙人に、相談係のおねえさんが優しく働くとはどういうことかを教えてくれます。
ヨシタケシンスケさんならではのユニークな世界観に思わず笑ってしまう44のおしごとは、見開きの右ページにイラストが、そしてページをめくると名前と解説が書かれています。イラストを見て「これはどんなおしごと?」とクイズのように当てっこするのも楽しいかもしれません。
子どもにとってまだ知らないことだらけのおしごとの世界。いつかおしごとするみなさんも「おしごとそうだんセンター」を訪ねてみませんか。「大事な人」のために一生懸命働いてくれている「お父さんやお母さん」の想いも知ることができると思います。
書名 :作って発見!日本の美術
著者 :金子 信久/著・工作
東京美術
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みなさんは「日本美術」にどんな印象を持っていますか。難しい?暗い?敷居が高い?
日本美術に限らず、美術の楽しみ方は様々ありますが、この本は「まず工作で作ってみよう!」と提案しています。実際に作品を作ることで、技術的なことはもちろん、作者の意図やアイデアがよく分かるのだとか…。
例えば、俵屋宗達画・本阿弥光悦書の《鶴下絵三十六歌仙和歌巻》は、優雅に飛び立つ鶴の群れを和歌とともに表現した名画です。これを工作にすると、金と銀の連続したハンコがかわいい作品になります。私もこの本を参考に実際に工作を作ってみましたが、同じモチーフのハンコが重なったり離れたり、画面からはみ出したりするところに、不思議なリズムを感じました。
そもそも美術は難しいものではありません。工作を通して、日本美術の自由な発想とデザインの魅力を、楽しみながら体験してみてください。作品に触れあなたの心が動いたら、それがアート鑑賞の第一歩です。
書名 :チョコレートのおみやげ
著者 :岡田 淳/文 植田 真/絵
BL出版
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ニワトリと風船売りの男は、おたがいに大切な相棒。ニワトリはその日の風の向きや強さを男に教え、やさしい男はそれを聞いて風船を売るかどうかを決めていました。風船がたくさん売れた日は大好きなチョコレートをたくさん買っていっしょに食べました。
午後から強い南風が吹きそうなある日のこと、ふとニワトリにいたずらな心が生まれてしまいます。「きょうは風がふかないね」そのひとことでニワトリと男の幸せな毎日がとつぜんこわれてしまいます。男のやさしさに甘え、うそをついたニワトリと風船売りの男の行く末は?
チョコレートは時間やいろいろな出来事を溶かしていく力がある。そんな不思議なチョコレートの魅力に引きこまれてしまいます。実はこれ、「ゆき」と「みこおばさん」の会話からできたお話。やさしい二人にチョコで乾杯!
書名 :「どうせ自分なんて」と思う君に、知っておいてほしいこと
著者 :加藤 隆行/文 名越康文/監修
小学館クリエエイティブ
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あなたは自分のことが好き?それとも嫌い?友だちにイヤなことを言ってしまった。スポーツが苦手だからカッコ悪い。先生に怒られてばっかり。そんな自分のことが嫌いだったりしませんか?もしそうなら、この本を読んでみると、自分に自信がもてるようになるかもしれません。自分に嫌いなところがあっても大丈夫。この本を書いた加藤さんはこう言っています。「自分はそのままでいいと信じてみませんか?」と。
自分の嫌いなところは、そのままでいいんです。短所は別の見方をすれば長所にもなります。少し考え方を変えれば、嫌いなところも好きになれるかもしれません。その「考え方を変える」やり方を、この本は教えてくれますよ。今の自分を好きになれたら、きっともっと人生は楽しくなるはずです。
「どうせ自分なんて」と思ったことがあるなら、一度この本を読んでみませんか。
書名 :源氏物語入門
著者 :高木 和子/著
岩波書店
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書店で『源氏物語』のコーナーを見かけ、物語や紫式部の人気の高まりを感じています。平安時代・中期は、十二単や和歌などの文化が花開きました。この時代に書かれた『源氏物語』は、世界で最も古い長編小説といわれ、貴族の暮らしや行事、今に伝わる祭も描かれています。
『源氏物語』が書かれた時代は、和歌を送り好きな人に気持ちを伝えていたので上手な和歌を作ることは重要でした。『源氏物語』には約800首もの和歌が詠まれ、平安時代・後期には「『源氏物語』を読まない歌詠みは残念」といわれ、『源氏物語』は和歌の教科書にもなりました。
『源氏物語』は、一条天皇に献上するために書かれた物語ですが、書き始めた時から貴族の間で物語が面白いと話題になりました。光源氏のライバルへの対抗心や友情などは、いつの時代にも共通することで、1000年経った今も共感をもって読み続けられています。紫式部が書いた平安貴族の物語を読んでみませんか。