小中学生へおすすめ!

児童書おすすめ(5月14日)

 

書名 しょめい :『かぼちゃ人類学入門』
著者  ちょしゃ : 川原田 徹/さく

    福音館書店


--------------------------------------------------------------------

 佐賀のおとなり、福岡の門司港から連絡船に乗って夢時間。海に浮かぶ大きなかぼちゃが見えてきたら、それは「かぼちゃ島」です。この島に住む人たちは、かぼちゃを食べ、かぼちゃの恵みに感謝しながらのんびり楽しく暮らしています。
 島には、宿に温泉、市場や学校など、暮らしに必要なものは何でもありますが、皆さんの町にあるものとは少し違っています。例えば、この島の銀行ではお金だけではなく、健康や幸せも預けられます。そして、健康に恵まれなければ健康を、悲しい時には幸せを引き出すことができます。健康と幸せとお金は、1:2:10の割合で取引され、お互いにないものを補いあっています。
 「世の中で一番広いものはなあに?」かぼちゃ人は、心の中だと語ります。かぼちゃ島は狭いけれど、空想をめぐらせば世界が無限に広がると知っているのです。
 この本を開いてみてください。皆さんもかぼちゃ人として夢のような時間を過ごせるかもしれません。

児童書おすすめ(5月7日)

 

 

書名 しょめい :『日本の昔話 全5巻』
著者  ちょしゃ : おざわ としお/再話、赤羽 末吉/画

    福音館書店


--------------------------------------------------------------------

 「むかし あるところに」で始まる昔話。「はなさかじい」や「ももたろう」、みなさんはどんな昔話を知っていますか?
 昔話は日本各地で何百年にもわたり親から子へ、子から孫へと口伝えで語り継がれてきたおとぎ話です。昔話には、人が生きていくための知恵や教えがたくさんあります。
 この「日本の昔話」全5巻では、今では直接聞くことができなくなった語り継がれた昔話301話が、子どもにもわかりやすい言葉で書き直され収められています。
 初夢をみて宝物を手に入れる話、いつもいじめられていた子どもが活躍する話、正直者がご褒美をもらう話、猫やネズミが人間の知らない秘密を教えてくれるお話などなど。
 ひとつのお話は短いので、ちょっとした時間にも読むことができます。知っているお話や、思いもよらない結末のお話もあるかもしれません。何回読んでも面白くて新しい発見がある、それが昔話の魅力です。

児童書おすすめ(4月30日)

 

 

書名 しょめい :『すごいゴミのはなし ゴミ清掃員、10年間やってみた。』
著者  ちょしゃ :  滝沢 秀一/文、スケラッコ/イラスト、萩原 まお/イラスト

    学研プラス


--------------------------------------------------------------------

 皆さんは世の中にあふれる「ゴミ」が、どのように処理され、そして地球環境にどう影響するのか考えたことがありますか。この本は、10年間ゴミ清掃員として働いた著者の経験を通じて、ゴミの分別やリサイクル、清掃作業の役割、そしてゴミが抱える問題について教えてくれます。
 「ゴミとは人の心だ」とこの本の著者は語ります。世の中にゴミとして生まれてきたものは一つもないはずなのに、私たちの暮らしを豊かにするために生まれてきた「モノ」は、きれいだから、汚いからではなく、その人がいらないと思った瞬間「ゴミ」になってしまうのです。ゴミは年々増え続け、環境省のHPには、約20年で日本のゴミ最終処分場が満杯になると記載されています。
 「地球の未来を守るために何ができるのか」一緒に考えてみませんか。この本を読めば、皆さんが暮らす場所を、いつもきれいに保ってくれている存在に出会えるはずです。

児童書おすすめ(4月23日)

 

 

書名 しょめい :『朝ごはんは、お日さまの光!』
著者  ちょしゃ :  マイケル・ホランド/文

    徳間書店


--------------------------------------------------------------------

 やさしい手ざわりのこの本は、植物からできています。インクも植物からできています。
 カラフルな絵と楽しい解説で、植物たちの知識を図鑑にも負けないくらいに幅広く教えてくれる、科学絵本を読んでみませんか?
 さて、植物のごはんは何でしょうか?それは太陽の光です。では太陽のエネルギーが地球に届くまでの時間は?太陽の光を食べた植物が今度はわたしのごはんになるの?一つの謎の答えがまた謎を呼び、ページをめくるたびに、あなたはますます植物の不思議に引き込まれていくことでしょう。植物を使った楽しい遊びや実験も紹介されています。
 植物がなければ、どんな生き物も生きていくことはできません。植物を知れば、すばらしい生命やモノのつながりが見えてきます。

児童書おすすめ(4月16日)

 

 

書名 しょめい :『ノクツドウライオウ』
著者  ちょしゃ :  佐藤 まどか/著

    あすなろ書房


--------------------------------------------------------------------

 ノクツドウライオウ。何を意味することばでしょう? 答えは表紙に描かれた看板を見て解決です。


 ノ靴
堂来往


 右から読めば、そう、靴ノ往来堂。
 横書きの文字を右から書くのは変に思うかもしれませんが、日本では1950年頃まで右から書くことは何もおかしいことではありませんでした。新聞の見出しも右から書かれた時期があります。調べてみると1952年に公用文は左から書くように通達され、それから現在のように左から書く体裁が定着したそうですよ。
 さて、往来堂ですが、右から書かれた看板ということはずいぶん昔から営業しているのかしら。そうです、往来堂は100年続く老舗の靴屋。主人公の夏希は中学生で、代々続くこの店を継ぐか悩むようになります。別の夢があるけれど本来継ぐ予定だった兄が突然出て行ってしまったからです。
 往来堂で起こる心温まる魔法のような出来事に、果たして夏希はどうなっていくのでしょう?おたのしみに。

児童書おすすめ(4月9日)

 

 

書名 しょめい :『出世できない孔子と、悩める十人の弟子たち。』
著者  ちょしゃ :  下村 湖人/原作 森 久人/小説

    Gakken


--------------------------------------------------------------------

 この本は郷土の作家・下村湖人の『論語物語』を原作として書かれています。みなさんは『論語』って知っていますか。孔子という中国の昔の偉い人が、自分や弟子たちの言葉や行動をまとめたものです。それを物語にした『論語物語』を、子ども達でも読みやすい小説にしています。
 優秀だけど高い理想を抱いて、世渡りに不器用な孔子と、孔子の元で学ぶ若い弟子たちが、一人ひとり個性的に描かれています。たくさんのエピソードから、彼らにも私たちと同じような悩みがあったことがわかって、2500年も前のこととは思えないくらい、親しみを感じてしまいます。
 『論語』というと難しいものと考えがちですが、この本の中で孔子が悩める弟子たちに語りかける言葉は、まさに『論語』の世界です。日本でも古くから学ばれ、多くの人に影響を与えてきました。
 子どもたちだけではなく、大人のみなさんにもぜひ読んでいただきたい一冊です。

児童書おすすめ(4月2日)

 13歳からの手帳活用術

 

書名 しょめい :『13歳からの「手帳活用術」』
著者  ちょしゃ :  小澤 淳/監修

    メイツユニバーサルコンテンツ


--------------------------------------------------------------------

 成功していると言われる人には、時間の使い方や優先順位のつけ方の上手な人が多い。
これを中・高生がしてみると、夢や目標に近づけると思うよ。そんなとき手帳は、願いを叶えるアイテムになる。
 部活や塾で忙しいと思ったら、優先順位をつけて「今すぐする事」「〇日までにする事」と考えると自由に使える時間もできるよ。手帳を使うと、1日をどう過ごしたのかが見えてくる。「やるべき事リスト」を作ると、し忘れる事がなくなるから、「しなさい!」って言われることもなくなるね。
 計画的な行動で時間の感覚を身につけたら、次は小さな目標をクリアするようにしよう。できたら「ゲームをする」等ごほうびとセットにして考えるといいよ。夢や目標の記入例やスマホの活用法も参考になると思う。
 4月始まりの手帳もある。手帳は「なりたい自分」に近づくための強い味方になってくれるからね。

児童書おすすめ(3月26日)

 

 

書名 しょめい :『論理的思考力が育つ10歳からのおもしろ!フェルミ推定』 
著者  ちょしゃ : 横山 明日希/著

    くもん出版


--------------------------------------------------------------------

 「トイレの花子さんは日本に何人いるでしょう?」と聞かれたら、どうやって調べて、なんと答えますか?
 他にも、「日本の学校にあるトイレットペーパーを全部つなげたら何メートルですか?」とか「日本の小学生の何人がスマホでゲームをしていますか?」と聞かれたらどうしますか?
 インターネットで検索したら出てくるでしょうか?もちろん出てきません。算数みたいに公式に当てはめて正解を出す、ということもできません。
 そんな、「正解が無い問題」について考える方法が「フェルミ推定」です。「推定」とは「ある事実をもとに、判断する」ことです。また、「答え」ではなく、「答え方」を考えます。
では、トイレの花子さん、トイレットペーパー、スマホでゲームする小学生の数を考えるための事実とは何でしょうか?そしてその事実を基にどう考えていくのでしょうか?
現代社会は、正解が無い問題であふれています。この本は、様々な問題について「自分で考えて、自分の答えを出すこと。そして分からないからといってあきらめずに挑戦すること」を学ぶための一冊です。

児童書おすすめ(3月19日)

 

 

書名 しょめい :『みぢかな樹木のえほん』 
著者  ちょしゃ :国土緑化推進機構/編 平田 美紗子/絵

   ポプラ社


--------------------------------------------------------------------

 学校の机の天板は何の木材から作られているでしょうか。答えは、ブナ材など。ほどよい堅さがあり加工もしやすいブナ材は、家具や食器など、さまざまな用途に利用されています。 日本は国土の約7割が森林におおわれており、私たちの暮らしは樹木と密接に関わっています。この本では多くの樹木のなかでも、特に身近な30種が、イラストと共に紹介されています。 樹木との関わりは人間だけのものではありません。葉や実を食べる虫、木の幹を巣として利用する鳥など、たくさんの生き物が樹木と共に生活しています。 さて、学校や公園には何の樹木が植えられて、どんな生き物が近くにいるでしょうか。あなたが使っている鉛筆やお箸は何の木材から作られているのでしょうか。 樹木と生き物、そして私たちとの関係を知り、考えることで、今までとは違う景色が見えてくるはずです。

児童書おすすめ(3月12日)

 




書名 しょめい :『きみは「3.11」をしっていますか?』 
著者  ちょしゃ :細野 不二彦/まんが 平塚 真一郎/ノンフィクション 井出明/まとめ

    河北新報社/特別協力 小学館


--------------------------------------------------------------------

 2011年3月11日に起きた「東日本大震災」から今年で13年。巨大な海洋プレートがはじけ、大きな津波が太平洋沿岸部を襲いました。2024年1月1日には「能登半島地震」が発生し、津波や地震に伴う火災により多くの命や日常生活が失われました。被災地では現在も復旧・復興が進められています。
日本は災害がとても多い国です。歴史をふりかえると、昔から数多くの災害に見舞われ、自然の恐ろしさを体験してきたことが分かります。この本の第3章には、東北を代表する新聞社「河北新報社」が集めた、41人の被災地の「声」が紹介されています。観測史上最大規模の災害だった東日本大震災に対して、人々はその困難と悲しみをどのように乗り越えてきたのでしょうか。
天災は忘れたころにやってきます。ぜひ、この本を「遠い誰か」の出来事ではなく、「自分のこと」として読んでみてください。

児童書おすすめ(3月5日)

 




書名 しょめい :『サンゴの海』 
著者  ちょしゃ :長島 敏春/写真・文 

    偕成社出版  


--------------------------------------------------------------------

  3月5日は3(さん)5(ご)という語呂合わせと、サンゴの石が3月の誕生石でもあることから、サンゴの日という記念日になっています。海の写真や映像で、よく見かけるサンゴですが、皆さんは、サンゴについてどのくらい知っていますか?
実は、サンゴ礁はきれいなだけではなく、地球や人間にとって大切な働きをしてくれています。
この本は、石垣島のサンゴと海の写真を使って作られた美しい写真絵本です。長年石垣島の海を取り続けている写真家、長島敏春さんの写真は眺めるだけでも目を楽しませてくれます。
写真だけでなく、サンゴの種類や生態、サンゴと共生する生き物たちをわかりやすく知ることができ、サンゴについて知るきっかけになる一冊です。
地球温暖化や環境の変化によってサンゴが減っていることにも触れており、環境問題についても考えるきっかけになります。今日は美しい海の写真を見ながら、海の環境問題について考えてみるのはいかがでしょうか?

児童書おすすめ(2月27日)



書名 しょめい :『父は空 母は大地』 
著者  ちょしゃ :寮 美千子/作 

    ロクリン社   


--------------------------------------------------------------------

 1854年、アメリカのピアス大統領が、インディアンたちの土地を買収したいと申し出ました。この本は、その時、先住民インディアンの首長シアトルが、大統領に宛てた手紙を絵本にしたものです。「大統領が土地を買いたいと言ってきた。どうしたら空や大地を買えるだろう」と言った言葉は、美しい大地や自然を理解し、大切に思っている事が伝わってくる印象的な一文です。   木々は伐採され、水、空気は汚れ、地球は沸騰化し壊れかかって生き物は住めなくなってしまうかもしれません。シアトル首長や、インディアンたちは、こうなることを知っていて教えてくれていたのに、なぜ私たちも気付いていたはずなのに一人一人が行動を起こさないのでしょうか?紛争・宗教・自然環境破壊・多様な生物との共存などの問題に直面している今だからこそぜひ読んでほしい1冊です。    

児童書おすすめ(2月20日)



書名 しょめい :『大おばさんの不思議なレシピ』 
著者  ちょしゃ :柏葉 幸子/作 児島 なおみ/絵

    偕成社   


--------------------------------------------------------------------

 中学一年生の美奈は、家庭科が大の苦手。ほうちょうを持てば手を切る。ミシンは美奈がやるときだけ糸がからまる。塩味のホットケーキが焼きあがったり、さとう入りのスープがにえたぎったりする。 そんな美奈が家の納戸から見つけたのは、大おばさんの一冊の古いレシピノートでした。縫い物から編み物、料理、家庭薬の作り方まで、さし絵入りでていねいにのっています。しかし、ノートにのっている名前は『星くず袋』に『魔女のパック』、『竜のよだれかけ』、『魔術師の七面鳥』など見たことも聞いたこともないものばかり。 このレシピ通りに作りはじめると、たまに美奈は不思議な世界に行けるように…。そこには美奈がつくったものを必要としている人たちが待っていました。美奈のつくったものが、思わぬ方法でその世界の難題解決に一役買うことになります。読むと自分も何か手作りをしてみたくなる物語です。

児童書おすすめ(2月6日)




書名 しょめい :『月夜のチャトラパトラ』 
著者  ちょしゃ :新藤 悦子/著     

出版社 しゅっぱんしゃ :講談社
--------------------------------------------------------------------

 洞窟ホテルを営む家の子どもカヤは、チャトラパトラと呼んでいる秘密の小さな友だちがいます。悪い人に見つからないように、チャトラパトラのことをカヤは誰にも話していませんでした。ところがある年の冬、吹雪の晩に洞窟ホテルを訪れた旅行者が、チャトラパトラを探しているとカヤは知ります。「大きい人には見えない」とチャトラパトラは言いますが…。
トルコのカッパドキア地方を知っていますか。無数の奇岩がそびえ立つ不思議な景観と、岩をくり抜いて作られた住居や教会などの岩窟群、さらには壮大な地下都市があることで有名な世界遺産で、熱気球の遊覧飛行や洞窟ホテルが人気の観光地です。観光シーズンは夏。冬は雪に覆われ何日も外に出られないこともあります。でも、雪化粧をした奇岩の風景や、暖かい洞窟ホテルでおいしいトルコ料理を食べてゆったり過ごすのは、冬にしか味わえません。そんな冬のカッパドキアへ旅した気分になれる、少し不思議なお話です。
 

 

児童書おすすめ(1月30日)



書名 しょめい :『香菜とななつの秘密』 
著者  ちょしゃ :福田 隆浩/著     

出版社 しゅっぱんしゃ :講談社
--------------------------------------------------------------------

 みなさんは学校にある掲示板を見ていますか?校内にどんな植物があるか、知っていますか? 主人公の香菜は観察が得意。よく観察すると、いつだって新しい発見があり、ささやかな秘密がひそんでいるのです。 五年二組に転校生してきた広瀬くんにも、どうやら秘密があるようです。そんな広瀬くんの様子をうかがう香菜でしたが、読み聞かせ絵本を選ぶアドバイスをしたことがきっかけで、ふたりは話をするようになりました。香菜は話すことが苦手ですが、不思議なことに広瀬くんは、うまく伝えられないこともわかってくれるのです。広瀬くんと一緒に行方不明になった男の子を探したり、暗号の謎を解いたりすることで、香菜は考えるだけでなく、行動するようになります。そして、自分の考えを、みんなに伝えることができたのです。 謎解きだけでなく、観察すること、意見に耳を傾けること、伝えることについて考えながら読むと、あらたな発見があるかもしれませんよ。

 

児童書おすすめ(1月23日)




書名 しょめい
:『星屑すぴりっと』 
著者  ちょしゃ :林 けんじろう/文     


出版社 しゅっぱんしゃ
:講談社
--------------------------------------------------------------------

 「映画が、みたい、のう」  イルキには、十歳以上も年の離れたいとこのせいちゃんがいます。せいちゃんは大学生の時に難病を患い、杖を使って歩くことさえも困難でした。イルキは、そんなせいちゃんのために、せいちゃんが観たかった映画を同級生のハジメと一緒に観に行きます。 映画が上映される場所は京都。中学生ふたりで急に旅行なんてできっこないと思っているイルキと、まずは検証だと言って旅行に行くことができると迷いがないハジメ。このように、正反対な考えを持っているふたりだからこそぶつかり合いがあり、笑いがあり、次へ次へとふたりの会話に引き込まれます。 ハジメにもこの旅に行く目的が秘かにありました。独特な大阪の方言で話すハジメにも注目してみてください。
「映画が、みたい、のう」 せいちゃんが観たかった映画をふたりは観ることができたのか。せいちゃんが、こぼしたこの言葉に込められた想いを想像しながらぜひ読んでみてください。


児童書おすすめ(1月16日)




書名 しょめい
:『絵で見て楽しい! はじめての落語』 
著者  ちょしゃ :三遊亭楽松/監修 櫻庭由紀子/著    


--------------------------------------------------------------------

 皆さんは「落語」を知っていますか? 日本の伝統芸能…そう聞くと、なんだか難しい感じがしますよね。でも、そんなことはないんですよ。今回紹介する本は、落語ってなに? という疑問に答えた解説書です。落語の歴史や小道具の名前だけでなく、落語の舞台裏や落語家になる方法まで解説されていて、落語を楽しむための知識がたくさん載っています。読み終わる頃には、「難しそう」なイメージが「面白そう!」に変わっているはずです。この本の中に、「落語家のきもち」というページがあります。落語家さんたちはみんな、「生で落語を聞いてほしい!」と思っているそうです。落語を聞くときは、お客さんたちの反応や場の雰囲気も大事なんだそう。落語に興味が出てきたら、公演や寄席にぜひ行ってみてください。近々公演がなさそうなら、佐賀県立図書館には落語のCDが所蔵されているので、よければそちらも借りてみてくださいね。

 

児童書おすすめ(1月9日)




書名 しょめい
:『ふたりは世界一!』 
著者  ちょしゃ :アンドレス・バルバ/作 宇野 和美/訳
   おくやま ゆか/絵     


出版社 しゅっぱんしゃ
:偕成社
--------------------------------------------------------------------------------------------

 小さい男の子フワニートと、大きい女の子ベロニカは、新記録を作ることが大好き。山もりのスパゲッティの早食い記録や、片目をふさいで運動場を一周する記録など、おもしろい新記録をたくさん持っています。自信にあふれているふたりは、世界記録をだれよりもたくさん持っている世界記録男の記録に挑戦することにしました。世界記録男は、世界記録を更新し続けなければならないのろいにかかっていて、やぶれない記録をうちたてられたときに、のろいがとけるというのです。ふたりは、記録をうちたてて、世界記録男を救うことができるでしょうか。 いろいろな記録に挑戦し、なんども世界記録男に記録をぬりかえられても諦めないふたりからは、挑戦する元気をもらえます。あなたも今年はふたりのように、新記録に挑戦してみませんか。




児童書おすすめ(12月26日)



書名 しょめい
:『りりかさんのぬいぐるみ診療所 空色のルリエル』 
著者  ちょしゃ :かんの ゆうこ/作
   北見 葉胡/絵     


出版社 しゅっぱんしゃ
:講談社
--------------------------------------------------------------------

 りりかさんはぬいぐるみのお医者さんです。診療所は、一番近い町からでも一時間以上かかる、周囲を季節の花々や植物に囲まれた美しい高原にあります。りりかさんは、ぬいぐるみと持ち主がいつまでも幸せに暮らしていけるようにと、願いを込めて丁寧に治療を行います。まず持ち主からじっくり話を聞き、ぬいぐるみに話しかけながら適切な治療を行います。すると、どんなにぼろぼろのぬいぐるみでも、まるで生まれ変わったように生き生きとした姿になるのです。しかし、りりかさんには誰も知らない特別な秘密があってー。 ぬいぐるみだけではなく持ち主の心までも癒す、りりかさんの優しさがつまった一冊です。ぬいぐるみの治療を通して、持ち主たちが自分自身と向き合い、少しずつ成長していく姿にも胸を打たれます。 さあ、今日も診療所に患者さんがやってきたようです。お気に入りのぬいぐるみと一緒にページをめくってみましょう。




児童書おすすめ(12月19日)



書名 しょめい
:『ネズの木通りのがらくたさわぎ』 
著者  ちょしゃ :リリアン・ムーア/作
   アーノルド・ローベル/絵 山下 明生/訳      


出版社 しゅっぱんしゃ
:大月書店
--------------------------------------------------------------------

 おたくに、がらくたはありませんか?家の中をさがしてみましょう。いまこそ、きれいにするときです!ある朝、新聞にこんな記事が載っていました。「ちょっと、これを見てごらん!」この記事はあっという間にネズの木通りの住民に広がり、がらくたいっそう大そうじの日が始まりました。古いイス、古いおもちゃ、古い本、たちまち、どの家の前にもがらくたの山が出来ました。よく見ると、よその家のがらくたの中には欲しかったものがいろいろあります。「おやまあ、うちで欲しかったものとぴったりだ」それはちょうどよかった「もってってよ」。人にあげたりもらったり、夕方にはがらくたの山はすっかりなくなりました。自分にはいらないものでも、他の誰かの役に立つものがあるかもしれません。あなたの家にもがらくたはありませんか?短いお話が7つ入っています。寝る前のちょっとした時間に、1日1話いかがですか。