3月14日のおすすめから


書名しょめい:『さくら研究ノート』
著者ちょしゃ:近田 文弘/著 大野 八生/絵 
出版社
 しゅっぱんしゃ
:偕成社
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 春になるとさくらが咲きはじめます。日本でいちばん植えられているのは「ソメイヨシノ」というさくらです。
 この本では、「ソメイヨシノ」が春から次の春までの一年間を通してどのように変化していくのか、イラストを用いてわかりやすく解説しています。また、さくらの花びらや実とたねのつくり、葉っぱのひみつなどナルホドと思えるような知識がたくさんです。
 さくらの花をよく見てみると、花びらのかさなり方が少しずつ違っていて、地面に落ちるときの落ち方にも違いがあります。葉っぱにはほかの木にはないめずらしいものがふたつあり、そのうちのひとつ「みつせん」は葉のじくにある小さなつぶで、みつをためてアリをよび、葉を弱らせるアブラムシやハダニをたいじしてもらうものです。
 今まで何気なくながめていたさくらにはこんなひみつがあったのかと気づかせてくれる一冊です。
 さくらの季節、この「さくら研究ノート」を片手にお花見を楽しんでみませんか。