児童書おすすめ(6月18日)

 

書名 しょめい :『江戸の空見師嵐太郎』
著者  ちょしゃ :佐和みずえ/作 しまざきジョゼ/絵

    フレーベル館


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 江戸の下町に暮らす嵐太郎は、雲の流れや風の強さ、空気のしめりぐあいなどを観察し、天気を予想するのが得意な少年です。衣替えのタイミングや、頭痛もちの奥さんのごきげんうかがいなど、町の人からひっきりなしに相談がきては、ぴたりと天気を当てるので嵐太郎の評判は江戸中に広がっていきました。
 ある日、嵐太郎のもとに、奉行所から秘密のお役目が舞い込みます。それは空見の技で「黒船来航の日を予測せよ」というとんでもない仕事でした。
 嵐太郎はどうやって黒船が来る日を予測するのでしょうか。
 現代の気象予報は、人工衛星で宇宙から雲の動きを見たり、スーパーコンピュータで台風の動きをシミュレーションしたり、予測技術がとても進歩しています。
 江戸時代の天気予報と現代の天気予報を比べてみるのも面白いですね。