12月8日のおすすめ
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タイトルに心惹かれ、表紙の草かと思ってしまうカマキリの姿に見入ってしまいます。 この本は、敵から身を隠すために、あるいは相手をとらえるために、その姿や動きを周囲に似せる「擬態」の技を身につけた生き物の姿をとらえた写真集です。世界中のさまざまな場所で擬態の瞬間をとらえた本書は、森・雪原・砂漠・草原・海の五つの章で構成され、エメラルド色のカメレオン、雪に溶け込む真っ白なオコジョ、砂漠で生きる大きな耳のかわいらしいキツネ、海に咲くサンゴの花に潜むカニ等、「地球とともに生きる美しさの世界」が広がっています。 色彩的にもとても美しく、辛抱強くその瞬間を待つカメラマンの緊張が伝わり、ページをめくるたぴにため息が出ます。 写真のどこに生き物が潜んでいるのかを見つけながら読み進めるととても楽しく、文にはルビがふってあり、自然や生き物に興味を持つ人なら、子どもから大人まで楽しめること間違いなしの一冊です。