6月30日のおすすめ
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5年生の七海は、おじいちゃんの飼っているデブねこ「クマハチ」を、しばらくの間預かることになりました。公園で休けいしていたところ、隣から変な声がします。おどろいた七海が見たのは、しゃべるデブねこの姿でした。実は、交通事故で亡くなった不運な落語家が幽霊となってそのねこにとりついていたのです。その落語家「如月亭大福 (きさらぎてい だいふく)」が成仏できなかったのは、大切な何かをやり残していたからなのでしょうか。
一方、七海は抱えている悩みがありました。 クラスメイトの女子たちとうまくいかず、ラインで悪口が広がってしまっているのです。
落語家「大福」の心残りと七海の悩みを軸に、時に落語のネタもおりまぜながらお話は進んでいきます。笑いと心温まる感動のお話です。
また、SNSでのいじめや情報の拡散など、現在の問題についても深く考えさせられる1冊です。