児童書のおすすめ(11月18日)
書名 : なんで人は青を作ったの?
著者 : 谷口 陽子/著、髙橋 香里/著、クレメンス・メッツラー/画
出版社 : 新泉社
「青色」は好きですか?
目にも涼しげな青は、晴れ渡った空や浮世絵に波とともに描かれた海のイメージがありますが、かつて絵の具の材料であるウルトラマリンブルーという「青色」1グラムは、「金」1グラムと同じ価値だったのだとか。
この本では、中学1年生の蒼太郎と律が、「青」という色が貴重だった謎について、人類が青色を手に入れた再現実験に挑戦しながら解き明かしていきます。2人のサポート役は骨董店の店主で元大学教授のちょっと変わった化学者、森井老人。ヴェルディグリ、スマルト、エジプシャンブルー、プルシアンブルーなど「青」にもいろいろありますが、それぞれの「ブルー」の原料や素材、作られた方法はどのようなものだったのでしょう。2人の実験は、壮大なブルーの歴史を巡る旅となり、やがてこの経験は少年たちを少しだけ成長させたようです。
ぜひ、みなさんも「青」を探す旅に出ませんか。