児童書のおすすめ本(9月29日)
書名 : 人魚姫の町
著者 : 柏葉 幸子/著 さいとうゆきこ/絵
出版社 :講談社
「未練を残す魂だけが帰ってくる」。そんな言い伝えがあるのは、東北にある震災後の海辺の町。当時、この町に住む小学生だった宏太は、久しぶりにふるさとに戻ります。そこで再会した、家族のような存在であった砂婆の元には、不思議な少女・楓がいました。その少女は、何かを必死に探しているようですが、謎の男から追われている危機的な状況でした。宏太は彼女を助けるように砂婆からの依頼を受けます。
アンデルセン作『人魚姫』の物語とも重なり、ページをめくるたびにみるみる幻想的な世界観に引き込まれていく一冊。現実と異世界が自然につながる中で、家族や友人との絆、ふるさとへの想いが描かれたこの作品は、きっとあなたの心にじんわりしみわたるでしょう。長者の屋敷、酒造、岩山。ふるさとの人々を訪ね、協力を得ながら楓の居場所を探す宏太に、あなたもついて行ってみませんか?