児童書のおすすめ本 (5月12日)

書名 しょめい : オポッサムはないてません

著者 ちょしゃ : フランク・タシュリン/文・絵 小宮 由/訳

出版社 しゅっぱんしゃ : 大日本図書


 これは、いつもニコニコと笑っている、オポッサムというちょっと不思議な生き物のお話です。
 ある日、オポッサムが笑顔で木にぶらさがっていると、通りがかった人間たちが、「悲しそうにしていてかわいそうだ」とさわぎはじめます。
 人間たちはポッサムを笑わせようとしますが、オポッサムはちっとも悲しくなんてありません。笑顔で木にぶらさがっているだけなのです。自分が悲しくないことを、どんなに説明しても、話を聞いてもらえません。人間たちは、とうとうぶら下がっている木ごと、オポッサムを町へ連れていってしまいました。
 オポッサムはどうなってしまうのでしょうか?
 何が幸せかは人それぞれで、勝手な思い込みは時に誰かを傷つけてしまうこともあります。
 オポッサムと人間たちのまったく伝わらないやり取りがユーモラスで、不思議な後味が残る、幸せについて考えさせられる一冊です。