児童書のおすすめ(9月30日)
書名 : 巨大おけを絶やすな!
著者 : 竹内 早希子/著
出版社 : 岩波書店
日本の食文化に欠かせない味噌や醤油、日本酒。これらを作ったり保存したりするのに欠かせないもの、それは木おけ。歴史のある蔵元には古い大きな木おけがいくつも並んでいて、100年以上使われているものもあるんだそうです。
ところが今、木おけを作ったり、修理をしたりすることができる職人が少なくなってしまい大ピンチ。このままでは日本中の味噌、醤油、日本酒などが今までのように作れなくなるかもしれません。巨大おけを守るために、味噌や醤油の蔵元同士が協力して、おけの作り方を伝承したり、林業家が材料となる木を育てたりしています。
伝統を守ることの難しさと、職人の技を受け継いでいくことの厳しさに驚くとともに、巨大おけを絶やさないために努力を続ける木おけ職人や、蔵元の人々に感謝します。
味噌汁を飲むとき、醤油をかけるときに、“おけ”のことも思い出してください。