児童書おすすめ(10月9日)
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ふつうってなんだろう?生徒手帳に赤毛証明の印を押された中学生のめぐは、自分がふつうじゃないって言われているようで、なんだか納得できません。
幼なじみの紘は、生まれつき両足のひざから下がなくて、車いすで生活しています。親友のサワちゃんは母子家庭で、同級生の吉川さんは、ずっと学校に来ていない…これってふつうじゃないってことですか?
夏休みのある日、紘の車いすバスケットの練習を見に行っためぐとサワちゃん。その帰り、紘の車いすはタイヤがパンクしていました。誰がこんなひどいことをしたのでしょう。
人の心の中にある妬みや怒り、悲しみなどいろんな感情が、思春期の心に影を落とします。
多様性を尊重しようといわれる時代ですが、私たちの意識は変わっているでしょうか。差別をしているつもりじゃなくても、同じ目線で考えられなくなっていませんか。この本を読んで、家族や友だちと考えてみるのはいかがでしょう。