小中学生へおすすめ!

児童書おすすめ(5月23日)




書名しょめい:『世界の市場』                              

著者ちょしゃ: マリヤ・バーハレワ/文 
    アンナ・デスニツカヤ/絵 
    訳/岡根谷実里


  出版社:
 しゅっぱんしゃ
河出書房新社紹介者
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毎日のお料理で使う野菜や肉や魚。あなたのお家ではどこで買いますか?今はスーパーやオンラインを使うことが多いですが、ほんの100~150年前までは、小さなお店が集まる「市場」で買い物をしていました。今でも世界中で市場が開かれ、さまざまなものが売られています。この本では12の国の市場を月ごとに紹介しています。1000年続いている市場もありますよ。それぞれの市場にどんな人がいて、どんなものが売られているのかじっくり見てみましょう。どのページを開いてもきっとめずらしいものが見つかるはずです。市場に行くときの持ち物や、買い物のときに知っておくと便利な言葉もわかりますよ。さがしものクイズのおまけもついています。読んでもながめても楽しい市場絵本です。

児童書おすすめ(5月16日)




書名しょめい:『ダッシュ』                              

著者ちょしゃ: 村上 しいこ/文


出版社
 しゅっぱんしゃ
:講談社紹介者 

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南沢中学校の陸上部では、3年生が引退する時に次のキャプテンを指名するのが決まりです。先輩から指名されたのは、足が速いわけでもなく、みんなをまとめるような人望があるわけでもない三雲真歩。なんで先輩が真歩をキャプテンに指名したのか、それは「真歩が成長しないと四百メートルリレーで全国大会へ行けないから。」という理由だそうです。キャプテンになるなんて考えてもいなかった真歩は「キャプテンって何したらいいですかあ?」と聞いてしまいます。先輩からの答えは「自分で考えろ、バカ!」でした。こうして先輩から受け取った「キャプテン」というバトンを後輩へ渡すまでの物語です。バトンを渡す側と受け取る側、お互いの気持ちを近づけないとバトンパスは上手くいきません。バトンをつなぐことの重みを感じてみてください。

児童書おすすめ(5月9日)





書名






しょめい
:『自由帳みせて!』                                    

著者ちょしゃ:すずき こうせい/文・イラスト

出版社
 しゅっぱんしゃ
:福音館書店

みなさんは自由帳を使っていますか。私が小学生の時は、休み時間になるたび、友人と一緒にイラストを描いていました。真っ白のページに何を描くか考える時、とてもワクワクしたことを今でも覚えています。線のない「自由帳」が生まれたのは1960年代。それから約60年経った今、私達にすっかりおなじみのノートとなっています。自分の自由帳は毎日見ることができるけれど、友人の自由帳をじっくり見る機会は中々ありません。この本では現役小学生から、かつて小学生だったみなさんの自由帳が紹介されています。イラストを描いたり、複雑な迷路を作ってみたり……自由帳の使い方は無限大!さあ、みなさんも自由帳を用意して、今の「自分」を思いっきり表現してみませんか。

児童書おすすめ(5月2日)




書名しょめい:『トーキングドラム』                              

著者ちょしゃ:佐藤 まどか/作 


出版社
 しゅっぱんしゃ
: PHP研究所紹介者
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  主人公の万希奈は、学校が終わると放課後子ども教室に通っています。正しいと思ったことははっきりと伝え、堂々としているように見える万希奈ですが、仲良くしていた友達とギクシャクしたり、家では家族が毎日のようにケンカしていたりと、自分の居場所が無いことに悩んでいました。 子ども教室に通う高学年生は、万希奈・タヌ・健太・愛ちゃんの4人。転校してきてクラスになじめない、実はこわがりで傷つきやすい…。4人それぞれが、悩みを抱えながら過ごしていました。ある時、健太の提案で、皆で楽器を作り、演奏する目標を立てます。時に意見がぶつかりますが、楽器作りを通してコミュニケーションを取り、お互いにそれまで気が付かなかった一面を知っていきます。どこか後ろ向きな気持ちで過ごしていた万希奈が、仲間たちと心を通わせていく様子に勇気をもらえます。登場人物たちの成長を見て、読んだ人の心がちょっぴり明るくなるようなお話です。

児童書おすすめ(4月25日)




書名しょめい:『俳句ステップ』                                      

著者ちょしゃ:おおぎやなぎ ちか/作 


出版社
 しゅっぱんしゃ
:佼成出版社
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 主人公の七実はひっこみじあんな女の子。七実にはあるひみつがありました。それは、クラスメイトのおばあちゃん、薫子さんと俳句をつくっていること。
 ある日、七実のクラスに市の俳句大会で受賞した人がいることが発表されます。受賞したのは七実の句。しかし、その受賞者として発表されたのは優等生グループの早知恵さんで…?
 俳句とは、「季語」という季節を表す言葉が入った五七五のリズム、十七音という短い文で作られた世界で一番短い詩だといわれています。
 少ない言葉に思いをこめる俳句を作ることを通じて、七実は自分の気持ちを人に伝えることが出来ようになっていきます。
 物語の中で、『俳句は、感動したことや思ったことを、素直に出せばいいんだ。』と書かれています。みなさんも俳句をつくって自分の気持ちを素直に伝えてみませんか?

児童書おすすめ(4月18日)





書名しょめい:『父さんのゾウ』                                   

著者ちょしゃ:ピーター・カーナバス/作
美馬 しょうこ/訳


出版社
 しゅっぱんしゃ
:文研出版
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 主人公の女の子オリーブは自分だけに見えるゾウが悩みの種。
ゾウがいるとお父さんはいつもうわの空。
 オリーブが楽しみにしている自転車の修理も手につきません。
代わりにおじいちゃんが彼女のお世話をして、色んなことを教えてくれます。
 ある日、学校で『古くてすばらしいもの』を発表することになり、オリーブは自転車について発表したいと考えましたが、修理は一向に進みません。
 そこでオリーブは、親友とおじいちゃんにお父さんが長く悲しんでいること、オリーブにはそれがゾウに見えることをうちあけ、ゾウを追い払う計画を立てましたが…。
 人の気持ちや感じ方を変えるのは難しいことですよね。けれど、あなたの優しさや思いやりで、人が物事や出来事に対して抱く、気持ちや感じ方は変わっていくのかもしれません。そんな風に、登場人物の気持ちの変化が感じられるお話です。
 この本を通して、周りに悲しんでいる人がいたらどうするか考えてみてください。

児童書おすすめ(4月11日)




書名しょめい:『セパ!』                        

著者ちょしゃ:虹山 つるみ/作


出版社
 しゅっぱんしゃ
:ポプラ社
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 皆さんは「セパタクロー」を知っていますか?
セパタクローは東南アジアで人気のスポーツです。キックやヘディングで、相手コートに穴の開いた小さなボールを返し合います。ルールはバレーボールと似ていますが、サッカーのように腕や手を使うことは反則、バドミントンと同じ大きさのコートで主に3対3で試合を行う、少し日本では馴染みの薄いスポーツです。
 ひきこもりの中学生・翔(かける)は、優秀な兄への劣等感から、自分の殻に閉じこもっていました。そんな中、ひょんなことからセパタクローと出会い、仲間たちと過ごしていく中で彼は自分の殻を少しずつ打ち破っていきます。
 劣等感や、人との気持ちのやり取りにもどかしさを抱える翔の姿に、読んでいてつい自分の姿と重ねてしまう人も少なくないはず。そんな彼が、セパタクローを通して自分に打ち勝っていく終盤の熱い展開は、目が離せません。
 この春、何か新しいことを始めてみたいあなたに、おすすめの1冊です。

児童書おすすめ(4月4日)




書名しょめい:『にげてさがして』                         

著者ちょしゃ:ヨシタケ シンスケ/著


出版社
 しゅっぱんしゃ
:赤ちゃんとママ社
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 この世界には「足の速い人」「絵が上手に描ける人」などいろんな人がいます。人がたくさんいれば「想像力を使うのが苦手な人」もいます。
 想像が苦手だと、自分のしていることが、相手をどんな気持ちにするのか気付けません。だから、ひどいことを言ったり、したりします。そういう時は自分を守るために、その場から逃げる。逃げることは、はずかしいことでも、悪いことでもありません。自分を守るためだから。
 「やさしい人」もたくさんいます。あなたを「守ってくれる人」あなたのことを「分かってくれる人」あなたと一緒にいて「楽しいと思ってくれる人」は必ずいます。探していると出会うことができます。
 毎日過ごしているなかで、何かに「少し大変だな…と思っている人」に、ヒントになる本かもしれません。すてきな何か、すてきな誰かに出会えますように。

児童書おすすめ(3月26日)






書名しょめい: 『アリババの猫がきいている』             

著者ちょしゃ:新藤 悦子/作 佐竹 美保/絵 


出版社
 しゅっぱんしゃ
:ポプラ社
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 ペルシャ猫のシャイフは、人と物の言葉が分かる特別な猫です。ある日、飼い主のアリババさんが海外出張に行くため、民芸品店を営む石塚さんに預けられることになりました。
 その晩、不思議な話し声を聞いたシャイフは、それが民芸品の声だと気づきます。物の言葉が分かるシャイフもおしゃべりに加わり、イランのタイルやアフガニスタンのグラス、ペルーの人形など世界中から集められた民芸品たちの身の上話を聞くことに。しだいに民芸品たちと心を通わせるようになったシャイフは、彼らの願いを叶えようと奔走するのですが…。
 あなたの回りにも世界を旅してきた民芸品はありませんか?民芸品が生まれた場所や時代に想いを馳せることで、世界はつながっているのだと感じることができます。
 民芸品を通して、物を大切にする心が育まれるとともに、国際理解が深まる一冊です。

児童書おすすめ(3月19日)





書名しょめい: 『のはらクラブのこどもたち』                       

著者ちょしゃ: たかどの ほうこ/作


出版社
 しゅっぱんしゃ
:理論社
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 野原の好きな“のはらおばさん”は、子どもたちを集めて、みんなで野原を歩きながら草花の話をしようと、のはらクラブのポスターを作って木にかけておきました。
 次の日、近くに住むのんちゃんという女の子を連れてポスターの場所に向かうと、7人の子どもたちが集まってくれていました。
 さっそく野原を歩いていると、生えている草花たちを見て、それぞれの子どもたちが詳しく説明をしてくれます。どうしてそんなに詳しいのかというと、のはらクラブの子どもたちは実は…。
 草花の知識が学べ、遊び方も楽しめる一冊です。子どもたちの正体も草花の名前にヒントが隠されているのかも!?想像しながら読んでみてください。
 暖かくなり外に出かけたくなる季節になってきました。お散歩しながら身近な草花について、友達や家族と話をしてみませんか?