小中学生へおすすめ!

児童書のおすすめ(3月31日)

書名 しょめい : アリーチェと魔法の書

著者 ちょしゃ :長谷川 まりる/作 松井 あやか/絵

出版社 しゅっぱんしゃ : 静山社


 アリーチェの家は、表向きは町の小さな本屋ですが、裏では魔法の書を管理する守り手の一族です。魔法の書は世界にただ1冊、この世の全ての魔法が収められています。魔法使いの家系に生まれた者は、魔法の書を読むことでしか魔法を覚えられないし、読める魔法は本人の属性や能力によって決まっています。
 非魔法族であるアリーチェの家族は、魔法の書を読めないことで魔法使いたちから信用され、代々守り手を務めてきました。魔法使いに憧れるアリーチェは、魔法が使えなくても魔法使いと関わっていたくて、守り手になると決めます。ところが、守り手継承の儀式で思いがけない出来事が起こり・・・。
 血筋や能力によって生き方が狭められたり、差別されたりすることがあります。この物語には、守り手のほかに六つの属性の魔法使いが登場し、それぞれ異なる価値観を持っています。誰が正しいのか、自分だったら何を一番大事だと思うか。考えさせられるお話です。

児童書のおすすめ(3月17日)

書名 しょめい : それ日本と逆!?文化のちがい習慣のちがい[第1期] 1

著者 ちょしゃ : 須藤 健一/監修

出版社 しゅっぱんしゃ : 学研教育出版


 世界の国の数は200弱。国が違えば、文化や習慣の違いもたくさんあります。
 例えば、食事の時、日本ではお茶碗は手に持って食べ、残さないことがマナーとされます。でも、韓国ではお茶碗はテーブルに置いたまま食べるのがマナー。また、中国では、わざと少し食べ残すことがあります。同じアジアでも、マナーの考え方が分かれるのはなぜでしょうか。
この本では、食事に関するマナーの違いを通じて、その背景にある文化や習慣の違いを紹介しています。
 外国から日本へ来る人、日本から外国へ行く人が増え、文化や習慣の違いに遭遇する機会も多くなりました。作法の違いを目の当たりにした時、「あなた、間違えていますよ⁉」と言いそうになるかもしれません。けれど、自分の認識だけが正しいのでしょうか?もしかしたら、そう思うこと自体が間違えているかも…。
 この本で、あなたが知らなかった他国の文化や習慣に出会い、たくさんの違いを発見することでしょう。

児童書のおすすめ(3月17日)

書名 しょめい : バナナの種はどこへいった?

著者 ちょしゃ : 川幡 智佳/著

出版社 しゅっぱんしゃ : 実務教育出版


 みなさんは、バナナの種を見たことはありますか。バナナを食べるときに種を取り出したことってないですよね。種が無いことは、私たちにとって食べやすくてうれしいことですが、バナナは種が無いのにどうやって子孫を残しているのでしょうか?
 ほかにも、身の回りの植物について不思議に思ったことはありませんか。ひまわりの花が太陽の方を向いて咲くのはなぜ?どうしてトウガラシって辛いの?これらの疑問には、植物が生きていくためのヒミツが隠されています。
 この本には、植物が生きていくためのヒミツの生態がたくさん書かれています。当たり前だと思って、わざわざ気にとめていなかったことでも、秘密を知ると新しく見えてくるものがあるかもしれません。

児童書のおすすめ(3月10日)

書名 しょめい : ぼくにげちゃうよ

著者 ちょしゃ : マーガレット・W・ブラウン/ぶん クレメント・ハード/え いわた みみ/やく

出版社 しゅっぱんしゃ : ほるぷ出版


 「ぼくにげちゃうよ」
 「おまえがにげたら、かあさんはおいかけますよ。だって、おまえはとってもかわいいわたしのぼうやだもの」
 こうさぎと、かあさんうさぎの会話です。こうさぎは家を出てどこかへ行ってみたくなったんですって。そこでいくつもの逃げ方を考えます。魚になって泳いで逃げよう、高い山の上の岩になろう、庭のクロッカスの花になろう、小鳥になって逃げていこう…ほかにもたくさん。でもかあさんうさぎは動じません。追いかけたり、見つけたり、待っていたりして。
 この本は1942年に初めて出版されて以来、世界中で愛され読み継がれてきました。かあさんうさぎの温かな応答とそれを支える優しい挿絵にあふれる一冊です。
 ぼうやより少し大きくなったあなたたちへ。4月からの新生活も頑張ってね。

児童書のおすすめ(3月3日)

書名 しょめい : 見たい、知りたい世界の学校

著者 ちょしゃ : 二宮 皓/監修

出版社 しゅっぱんしゃ : 学事出版


 世界の子どもたちは、どんな時間割で1日を過ごすのでしょうか?この本の中では、アジアからヨーロッパ、アフリカまで、31か国の小学校の様子が紹介されています。国によって、学期が始まる時期も学ぶ科目もさまざまです。
 フィンランドでは、大きな音が苦手な子はイヤーマフをつけたり、じっとしているのが苦手な子は、椅子のかわりにバランスボールに座って体を動かしながら授業を受けたりと、多くの子どもたちが一緒に学べるよう、工夫している学校があるそうです。
 勉強に欠かせない教科書は、アメリカではとても分厚く、丈夫に作られています。なぜなら、州によって違う勉強内容を1冊に詰め込んでいるからです。教科書の写真が載っているので、どれくらい厚いのか、ページをめくって確かめてみてくださいね。
 自分が普段触れているものと違う文化があることを、小学校という場所を通して少し知ることができます。違いを知り、見える景色を広げてみてください。

児童書おすすめ(2月17日)

書名 しょめい : 水のかたち

著者 ちょしゃ : 増村 征夫/文・写真

出版社 しゅっぱんしゃ : 福音館書店


 寒い冬も終わりに近づき、少しずつ気温が上がっていくと、雪はしだいに雨に変わっていきます。雨が蒸発すると水蒸気になり、空で雲になった後は、またどこかで雨になります。かたまったり、とけたり、空気に混じったり、私たちの身近な場所でいろいろな形になる「水」について、皆さんはどれくらいご存じですか?
 この本は、自然の中で姿を変える水のかたちを、美しい写真で紹介する科学の本です。
 水は季節や天気の状況によって雨や雪、霧や露など、さまざまな景色になります。
 今日は「天使のささやきの日」です。この記念日に関係する、ダイヤモンドダストとよばれる少し珍しい現象も紹介されています。ぜひ、この本を読んで、外の景色を観察して、「水」の形を探してみてください。
 水や気象のふしぎに触れるきっかけにおすすめの一冊です。

児童書のおすすめ(2月10日)

書名 しょめい :命の境界線

著者 ちょしゃ : 今西 乃子/著 浜田 一男/写真

出版社 しゅっぱんしゃ :合同出版


 近頃、クマによる被害のニュースを耳にすることが多くなりました。クマが山から人の生活圏に現れ、農作物を荒らしたり、人や家畜を襲ったりするため、ハンターたちによって駆除されています。

 一方、あまり知られていませんが、クマに限らず、鹿も有害獣として駆除されています。

 この本では、奈良公園のシカはマスコットとしてかわいがられているのに、隣の県の滋賀県多賀町の鹿が駆除されているのはなぜか、という疑問を現地の取材を通してわかりやすく説明しています。

 また、鹿を実際に駆除するハンターの気持ちを紹介しており、ハンターが野生動物の命と向き合っていることがわかります。

 多くの人は野生動物の命を奪いたくないはずです。しかし、野生動物が増加し生態系を崩している主な原因が人間ならば、人間が崩れかけたバランスを立てなおさなければなりません。

 この機会に、人と野生動物が共に生きていくためにはどうしたらいいのかを考えてみませんか。

児童書のおすすめ(2月3日)

書名 しょめい : ピーチとチョコレート

著者 ちょしゃ : 福木 はる/著

出版社 しゅっぱんしゃ : 講談社


 ありのままの自分でいることは、案外と難しいものです。

 中学生の萌々は、太っていることがコンプレックス。自信のなさから、笑われる前に笑わせてやれと、おどけたキャラを演じています。けれど言葉と気持ちがバラバラで、本音を言えない辛さも感じていました。

 そんな萌々が「人生、変わるよ?」と気になる言葉で誘われて、習い始めたのはヒップホップのラップ教室。

 そこには学校で孤立しているクラスメイトの莉愛もいて、二人は次第に親しくなります。ミックスの莉愛は、チョコレート色の自分の肌が好きなのに、いつも隠すようにフードを目深に被っていました。

 二人がそれぞれのコンプレックスを乗り越えて、「ルッキズム(外見至上主義)の墓たてろ!」とパワフルに歌う、文化祭のラップバトルは圧巻です。

 ずっと反対側にあると思っていたポジティブとネガティブ。最後に萌々がたどり着いた答えとは?

 勇気をくれて、心に響く物語です。

児童書のおすすめ(1月27日)

書名 しょめい : 芥川龍之介の桃太郎

著者 ちょしゃ : 芥川 龍之介/文 寺門 孝之/画

出版社 しゅっぱんしゃ : 河出書房新社


 みなさんは桃太郎が鬼退治に行った理由を思い出せますか。悪い鬼がいたから、財宝を貯めこんでいたから……実は、本によってその理由はさまざま。ほかにも小さな違いはあるけれど、桃太郎がお供を連れて鬼を退治するという大筋は同じ。こうした話のわずかな空白を利用して、芥川独自の桃太郎像が生まれています。
 さて、この本で桃太郎が鬼退治に行く理由は「仕事に出るのがいや」だったから。お爺さんもお婆さんも、なまける桃太郎を追い出したくて出陣の支度を手伝います。
 よこしまな考えをもった桃太郎とは逆に、平和を愛する鬼たち。討伐後、桃太郎は平穏な日々を送ったでしょうか。鬼たちは変わらず平和を愛したでしょうか。
 決して「めでたしめでたし」では終わらない『芥川龍之介の桃太郎』。本当の鬼とは何か考えるとき、私たち人間の在り方についても見つめなおさなければなりません。

児童書のおすすめ(1月20日)

書名 しょめい : 消えたモナ・リザ

著者 ちょしゃ : ニコラス・デイ/作 千葉 茂樹/訳

出版社 しゅっぱんしゃ : 小学館


 1911年8月21日、フランスのルーブル美術館から「モナ・リザ」が盗まれた!犯人はその日、美術館に忍び込んだのではない。前日、そこに残ったのだ。
 大胆不敵な犯罪、異常なコレクターが犯人なのか?それとも「モナ・リザ」を熱烈に愛する者の仕業なのか?いろいろな憶測が飛び交い、世界中から注目が集まる中、犯人は捕まえられなかった。
 そして約2年後、事件は急展開を迎える。「モナ・リザ」はルーブル美術館に戻ってくることになった。それもとてもいい状態で…。
 一部の人にしか知られていなかった「モナ・リザ」は、盗難そして返還されたことによって、世界的に有名な作品となった。この小説はその経緯と背景、レオナルド・ダ・ヴィンチの人生を織り交ぜながら描いたノンフィクションである。