小中学生へおすすめ!
児童書おすすめ(1月23日)
書名 :『星屑すぴりっと』
著者 :林 けんじろう/文
出版社 :講談社
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「映画が、みたい、のう」 イルキには、十歳以上も年の離れたいとこのせいちゃんがいます。せいちゃんは大学生の時に難病を患い、杖を使って歩くことさえも困難でした。イルキは、そんなせいちゃんのために、せいちゃんが観たかった映画を同級生のハジメと一緒に観に行きます。 映画が上映される場所は京都。中学生ふたりで急に旅行なんてできっこないと思っているイルキと、まずは検証だと言って旅行に行くことができると迷いがないハジメ。このように、正反対な考えを持っているふたりだからこそぶつかり合いがあり、笑いがあり、次へ次へとふたりの会話に引き込まれます。 ハジメにもこの旅に行く目的が秘かにありました。独特な大阪の方言で話すハジメにも注目してみてください。
「映画が、みたい、のう」 せいちゃんが観たかった映画をふたりは観ることができたのか。せいちゃんが、こぼしたこの言葉に込められた想いを想像しながらぜひ読んでみてください。
児童書おすすめ(1月16日)
書名 :『絵で見て楽しい! はじめての落語』
著者 :三遊亭楽松/監修 櫻庭由紀子/著
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皆さんは「落語」を知っていますか? 日本の伝統芸能…そう聞くと、なんだか難しい感じがしますよね。でも、そんなことはないんですよ。今回紹介する本は、落語ってなに? という疑問に答えた解説書です。落語の歴史や小道具の名前だけでなく、落語の舞台裏や落語家になる方法まで解説されていて、落語を楽しむための知識がたくさん載っています。読み終わる頃には、「難しそう」なイメージが「面白そう!」に変わっているはずです。この本の中に、「落語家のきもち」というページがあります。落語家さんたちはみんな、「生で落語を聞いてほしい!」と思っているそうです。落語を聞くときは、お客さんたちの反応や場の雰囲気も大事なんだそう。落語に興味が出てきたら、公演や寄席にぜひ行ってみてください。近々公演がなさそうなら、佐賀県立図書館には落語のCDが所蔵されているので、よければそちらも借りてみてくださいね。
児童書おすすめ(1月9日)
書名 :『ふたりは世界一!』
著者 :アンドレス・バルバ/作 宇野 和美/訳
おくやま ゆか/絵
出版社 :偕成社
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小さい男の子フワニートと、大きい女の子ベロニカは、新記録を作ることが大好き。山もりのスパゲッティの早食い記録や、片目をふさいで運動場を一周する記録など、おもしろい新記録をたくさん持っています。自信にあふれているふたりは、世界記録をだれよりもたくさん持っている世界記録男の記録に挑戦することにしました。世界記録男は、世界記録を更新し続けなければならないのろいにかかっていて、やぶれない記録をうちたてられたときに、のろいがとけるというのです。ふたりは、記録をうちたてて、世界記録男を救うことができるでしょうか。 いろいろな記録に挑戦し、なんども世界記録男に記録をぬりかえられても諦めないふたりからは、挑戦する元気をもらえます。あなたも今年はふたりのように、新記録に挑戦してみませんか。
児童書おすすめ(12月26日)
書名 :『りりかさんのぬいぐるみ診療所 空色のルリエル』
著者 :かんの ゆうこ/作
北見 葉胡/絵
出版社 :講談社
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りりかさんはぬいぐるみのお医者さんです。診療所は、一番近い町からでも一時間以上かかる、周囲を季節の花々や植物に囲まれた美しい高原にあります。りりかさんは、ぬいぐるみと持ち主がいつまでも幸せに暮らしていけるようにと、願いを込めて丁寧に治療を行います。まず持ち主からじっくり話を聞き、ぬいぐるみに話しかけながら適切な治療を行います。すると、どんなにぼろぼろのぬいぐるみでも、まるで生まれ変わったように生き生きとした姿になるのです。しかし、りりかさんには誰も知らない特別な秘密があってー。 ぬいぐるみだけではなく持ち主の心までも癒す、りりかさんの優しさがつまった一冊です。ぬいぐるみの治療を通して、持ち主たちが自分自身と向き合い、少しずつ成長していく姿にも胸を打たれます。 さあ、今日も診療所に患者さんがやってきたようです。お気に入りのぬいぐるみと一緒にページをめくってみましょう。
児童書おすすめ(12月19日)
書名 :『ネズの木通りのがらくたさわぎ』
著者 :リリアン・ムーア/作
アーノルド・ローベル/絵 山下 明生/訳
出版社 :大月書店
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おたくに、がらくたはありませんか?家の中をさがしてみましょう。いまこそ、きれいにするときです!ある朝、新聞にこんな記事が載っていました。「ちょっと、これを見てごらん!」この記事はあっという間にネズの木通りの住民に広がり、がらくたいっそう大そうじの日が始まりました。古いイス、古いおもちゃ、古い本、たちまち、どの家の前にもがらくたの山が出来ました。よく見ると、よその家のがらくたの中には欲しかったものがいろいろあります。「おやまあ、うちで欲しかったものとぴったりだ」それはちょうどよかった「もってってよ」。人にあげたりもらったり、夕方にはがらくたの山はすっかりなくなりました。自分にはいらないものでも、他の誰かの役に立つものがあるかもしれません。あなたの家にもがらくたはありませんか?短いお話が7つ入っています。寝る前のちょっとした時間に、1日1話いかがですか。
児童書おすすめ(12月12日)
書名 :『世界を変えた15のたべもの』
著者 :テレサ・べネイテス/文
フラビア・ソリーリャ/絵
出版社 :大月書店
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トマト、バナナ、ジャガイモ、コーヒー・・・。私たちの身近にある食べ物は、それぞれ長い歴史を持っています。バナナは、数千年も前から栽培されていたといいます。今では世界各地の人々が手に取っていますが、ヨーロッパに広まったのは19世紀の後半にもなります。バナナは傷みやすいため、運ぶのに時間をかけられず、長く冷蔵する技術が必要でした。そのため、他の大陸へ運び、その土地で育てられる状況を作るまでには、長い年月がかかりました。インドには60種類以上のバナナがあり、私たちが知っているのはごく一部です。土地によって呼び名が違い、スペインでは、「バナナ」は火を通して食べるものを指します。生で食べるバナナは「プラタノ」という別の呼び名があります。なじみのある食べ物も、世界中の人々の手に届くようになるまでに、様々な歴史があります。今回紹介したお話はほんの一部です。新たな発見や驚きを楽しみながら読んでみてください。
児童書おすすめ(12月5日)
書名 :『ぼくはレモネードやさん』
著者 :えいしま しろう/文・絵
出版社 :生活の医療
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レモネードはレモンと砂糖を混ぜたすっぱくて甘い飲み物です。この本は小学6年生がかいた絵本です。ぼくは3才のころ小児がんになり、治療のため4か月病院にいたので、家に帰れない日が続きました。そして頭に放射線をあてる治療をしたので、成長ホルモンが出なくなりました。そこで1週間のうち6日成長ホルモンの注射を打っています。そんなぼくの目標は300歳まで生きること。そして小児がんという病気を知ってもらうために、「みんなのレモネードの会」を家族と立ち上げ、会長となりました。ぼくは小児がんのすべてが治るようになるといいな、みんなが元気になるといいなと思いながら、レモネードスタンドを開いています。レモネードスタンドを応援してみませんか。
児童書おすすめ(11月28日)
書名 :『惑星のきほん』
著者 :室井 恭子・水谷 有/著
出版社 :誠文堂新光社
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私たちの暮らす地球は太陽系の『惑星』という種類の星です。太陽の周りを回る惑星は他にも火星や金星などがあります。 惑星にはそれぞれ特徴があり、この本ではそんな惑星の特徴を写真やイラストを交えて、やさしく解説しています。たとえば、太陽に一番近い水星は1日がとても長く、地球での176日が水星での1日になります。木星に見える模様のようなものはとても大きな嵐です。大きさは地球がすっぽり入るくらいで、300年以上も続いています。 このように地球ではありえない環境やびっくりするような自然現象が、他の惑星にもまだまだたくさんあります。また、なぜ地球にだけ生命が存在しているのか、火星人はいるのかなどの疑問にも答えてくれます。宇宙には数えきれないほどたくさんの星がありますが、まずはこの本で身近な惑星について知ってみませんか?きっと宇宙や星についてもっと知りたくなるはずです。
児童書おすすめ(11月21日)
書名 :『小学生博士の神社図鑑』
著者 :佐々木 秀斗/著
出版社 :桜の花出版
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みなさんは「古事記」を知っていますか? 古事記は、日本の神さまの話がたくさん書いてある、とても古い本です。日本の神社は、主にこの古事記に出てくる様々な神さまをお祀りしています。 そんな古事記と神社に夢中になった小学生博士・佐々木秀斗くんの自由研究が本になりました。 日本にはどんな神さまがいるのか、どんな神社があるのか、神社とお寺の違いはなんなのか…日本の神さまと神社にまつわる様々な話が、秀斗くんのシンプルな説明とたくさんのイラスト、写真で分かりやすくまとめられています。また、日本の神さまと神社を知ることで、日本の文化、歴史、昔からの考え方にふれることができます。この本では、それまで知らなかった日本の姿も知ることができますよ。分かりやすく、大人が読んでもためになる内容となっているので、親子などで一緒に読んでも楽しめるはず。大人も子どもも、読み始めたら止まらなくなってしまう一冊です。
児童書おすすめ(11月14日)
書名 :『ディズニーのそうじの神様が教えてくれたこと』
著者 :鎌田 洋/著
出版社 :SBクリエイティブ
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みなさんは、ディズニーランドに行ったことがありますか?行ったことがない人でも、一度は行ってみたいと思うのではないでしょうか。なぜ、私たちはディズニーランドに心惹かれるのでしょうか?その秘密を知っているのが、ディズニーの「そうじの神様」です。この本は、ディズニーランドを舞台にカストーディアル・キャスト(清掃員)たちによって繰り広げられる4つの物語で構成されています。そして、この4つの物語すべてに影響を与えているのが、ディズニーの世界で「そうじの神様」と呼ばれているチャック・ボヤージン氏の教えです。物語を通して、ディズニーランドの秘密がわかり、仕事で人を幸せにするヒントを教えてくれますどんな仕事でも、大変でいいことばかりではありません。しかし、やりがいを感じて楽しいと思えることもたくさんあります。働くことの本当の意味を考えさせられる一冊です。