小中学生へおすすめ!
児童書のおすすめ(5月27日)
書名 : 少年のための少年法入門
著者 : 山下 敏雅、牧田 史、西野 優花 /監修
出版社 : 旬報社
テレビやネットでは、毎日犯罪のニュースが報道されています。その中では、子どもが起こした犯罪もあります。
罪をおかした子どもがどんな裁判を受け、どんな扱いを受けるのかについては、「少年法」という法律で決められていますが、名前は聞いたことがあっても、詳しい中身は知らないと思います。
この本の監修者の1人、山下弁護士は、子どもたちのための法律が、子どもたちに知らされていないのは問題だと考え、この本を作られました。
「少年犯罪は年々増加し、凶悪化している」という話を聞いたことがあるかもしれません。しかし、実は少年犯罪は2003年以降減少し続けており、凶悪事件(殺人)についても96件(2003年)から52件(2019年)と大きく減少しています。
「犯罪は自分と違う世界で起きている」「法律は自分と関係なさそう」という考えから、「少年犯罪は年々増加し、凶悪化している」というイメージが持たれ、そこから少年法が厳罰化の方向に改正されてきているそうです。
この本を読み終えたとき、少年法についての正しい知識が得られ、皆さんが新しい社会を作る一歩になると思います。