シヴォーン・ダウド/著 越前 敏弥/訳 東京創元社紹介者
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「ロンドン・アイ」とは、大観覧車のこと。この本は、そこで起こった事件を12歳の少年テッドが解明する物語です。テッドの家に泊まりに来たグロリアおばさんと息子のサリム。パパはおばさんのことをハリケーンと表現します。どういう意味か、質問しても答えは得られません。テッドの話は、いつもさえぎられてしまうのです。しかし、サリムは話を聞いてくれました。そんなサリムの希望で、ロンドン・アイに出かけることになります。姉のカットと3人で行列に並んでいると、見知らぬ男がチケットを1枚ゆずってくれました。乗ったことがないサリムにチケットを渡し、テッドとカットは地上で待つことにします。しかし、一周した観覧車にサリムの姿はありません。サリムはどこへ行ってしまったのでしょうか。謎を解く手がかりは、物語の中にあります。ほかの人と違うこと、親と子の考え方、家族や友人の気持ち、視点を変えると、いろいろなことが見えてきますよ。
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物語の主人公は、100エーカーの森で暮らすクマのぬいぐるみ、ウィニー・ザ・プー。そう。みなさんご存知、クマのプーさんです。 この本は、プーが暮らす森の1年間の様子を描いた物語。優しくて、想像力が豊かで、ちょっぴりまぬけなプーの周りには、いつもゆかいな仲間たちがいます。 プーの仲間、ロバのイーヨーの大好物を狙う“べつのロバ”を探しに出る春。ナイル川の“ソース”を目指して(その“ソース”を食べられると思って)旅に出る夏。火を吹くドラゴンが現れると聞いて、みんなであたふたする秋。一面を雪で覆われた森に突然現れたペンギンとの交流を描いた冬。 プーと個性豊かな仲間たちの愛らしさとユーモアにあふれる温かい日常は、きっと読む人みんなの心を癒してくれます。ホッと一息つきたいときにオススメの1冊です。
出版社
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方言ってなんでしょう。方言はお年寄りが使う古くさい言葉だと思っていませんか。そんなことはありません。例えば、黒板にかいた文字や図形などを拭いて消す道具を「ラーフル」というところもあります。「ラーフルで消して」と言われても何のことだか分かりませんよね。また、「三角座り」とは体育の授業で両ひざを抱えて座る姿勢のことです。このように学校で何気なく使っている身近な言葉の中にも方言はあります。 この本は3章構成ですが、第1章では特徴のある方言をゲームにした「学校で使うことばゲーム」が掲載されています。友達や家族と一緒に挑戦してみませんか。続く第2章は「方言で都道府県めぐり」、第3章は「歌のなかの方言」。このように方言について親しみやすく工夫されたカラー図鑑です。