書名 :『りりかさんのぬいぐるみ診療所 空色のルリエル』
著者 :かんの ゆうこ/作
北見 葉胡/絵
出版社 :講談社
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りりかさんはぬいぐるみのお医者さんです。診療所は、一番近い町からでも一時間以上かかる、周囲を季節の花々や植物に囲まれた美しい高原にあります。りりかさんは、ぬいぐるみと持ち主がいつまでも幸せに暮らしていけるようにと、願いを込めて丁寧に治療を行います。まず持ち主からじっくり話を聞き、ぬいぐるみに話しかけながら適切な治療を行います。すると、どんなにぼろぼろのぬいぐるみでも、まるで生まれ変わったように生き生きとした姿になるのです。しかし、りりかさんには誰も知らない特別な秘密があってー。 ぬいぐるみだけではなく持ち主の心までも癒す、りりかさんの優しさがつまった一冊です。ぬいぐるみの治療を通して、持ち主たちが自分自身と向き合い、少しずつ成長していく姿にも胸を打たれます。 さあ、今日も診療所に患者さんがやってきたようです。お気に入りのぬいぐるみと一緒にページをめくってみましょう。
書名 :『ネズの木通りのがらくたさわぎ』
著者 :リリアン・ムーア/作
アーノルド・ローベル/絵 山下 明生/訳
出版社 :大月書店
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おたくに、がらくたはありませんか?家の中をさがしてみましょう。いまこそ、きれいにするときです!ある朝、新聞にこんな記事が載っていました。「ちょっと、これを見てごらん!」この記事はあっという間にネズの木通りの住民に広がり、がらくたいっそう大そうじの日が始まりました。古いイス、古いおもちゃ、古い本、たちまち、どの家の前にもがらくたの山が出来ました。よく見ると、よその家のがらくたの中には欲しかったものがいろいろあります。「おやまあ、うちで欲しかったものとぴったりだ」それはちょうどよかった「もってってよ」。人にあげたりもらったり、夕方にはがらくたの山はすっかりなくなりました。自分にはいらないものでも、他の誰かの役に立つものがあるかもしれません。あなたの家にもがらくたはありませんか?短いお話が7つ入っています。寝る前のちょっとした時間に、1日1話いかがですか。
書名 :『世界を変えた15のたべもの』
著者 :テレサ・べネイテス/文
フラビア・ソリーリャ/絵
出版社 :大月書店
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トマト、バナナ、ジャガイモ、コーヒー・・・。私たちの身近にある食べ物は、それぞれ長い歴史を持っています。バナナは、数千年も前から栽培されていたといいます。今では世界各地の人々が手に取っていますが、ヨーロッパに広まったのは19世紀の後半にもなります。バナナは傷みやすいため、運ぶのに時間をかけられず、長く冷蔵する技術が必要でした。そのため、他の大陸へ運び、その土地で育てられる状況を作るまでには、長い年月がかかりました。インドには60種類以上のバナナがあり、私たちが知っているのはごく一部です。土地によって呼び名が違い、スペインでは、「バナナ」は火を通して食べるものを指します。生で食べるバナナは「プラタノ」という別の呼び名があります。なじみのある食べ物も、世界中の人々の手に届くようになるまでに、様々な歴史があります。今回紹介したお話はほんの一部です。新たな発見や驚きを楽しみながら読んでみてください。
書名 :『ぼくはレモネードやさん』
著者 :えいしま しろう/文・絵
出版社 :生活の医療
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レモネードはレモンと砂糖を混ぜたすっぱくて甘い飲み物です。この本は小学6年生がかいた絵本です。ぼくは3才のころ小児がんになり、治療のため4か月病院にいたので、家に帰れない日が続きました。そして頭に放射線をあてる治療をしたので、成長ホルモンが出なくなりました。そこで1週間のうち6日成長ホルモンの注射を打っています。そんなぼくの目標は300歳まで生きること。そして小児がんという病気を知ってもらうために、「みんなのレモネードの会」を家族と立ち上げ、会長となりました。ぼくは小児がんのすべてが治るようになるといいな、みんなが元気になるといいなと思いながら、レモネードスタンドを開いています。レモネードスタンドを応援してみませんか。