2020年7月の記事一覧

5月24日のおすすめ

書名しょめい:『子ねこリレー大作戦』
著者ちょしゃ:今西 乃子 出版社しゅっぱんしゃ:合同出版
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 大阪市にある「おおさかワンニャンセンター」には、春から秋の間、たくさんの子ねこがやってきます。みんな、のらねこや捨てねこです。センターでは、子ねこのお世話をしながら、新しい飼い主をさがす仕事をしています。でも、母ねこのかわりにうまれたばかりの子ねこを育てるのは、人間にはとてもむずかしいことなのです。センターの職員さんたちは、もっとも世話のかかるちのみごを助けるためにはどうすればいいか、ずっと考えていました。
 ある日、動物病院の獣医さんたちから、「センターにやってくる子ねこを協力して一緒に助けよう」という提案が持ちかけられます。こうして子ねこの命のバトンが獣医さんにわたり、「命のリレー」が始まりました。
 かわいい子ねこの命を守るために、たくさんの人が命のバトンをつないでいます。わたしたちはどうやってその「命のリレー」に加わることができるだろう、と考えながら読んでみてください。                    

5月17日のおすすめ

書名しょめい:『疾風の女子マネ!』
著者ちょしゃ:まはら 三桃 出版社しゅっぱんしゃ:小学館
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 良い男目当てで、運動部のマネジャーを志望した女子高校生の咲良。部活の見学に行く途中、咲良の前を一人の男子が走り去ります。男子の走る姿に目を奪われた咲良は、その男子の後を追いかけますが、マネジャーの直に阻まれてしまいます。直の冷たい態度に、入部を諦める咲良でしたが、なぜか直の推薦によって半ば強引に陸上部の、リレー専属マネジャーとして入部をすることに…。
 陸上部に入部することができた咲良でしたが、陸上についての知識も無く、直が怖かったこともあり、最初はあまり乗り気ではありませんでした。しかし、部員との衝突や自分自身との葛藤などを経験していくうちに、マネジャーの存在意義を知り、大きく成長していき…。
 文武両道の青嵐学園高校の陸上部4×100mリレーを舞台に、リレーに全力をかける高校生たちと、ひとりの女子高生の成長を描く1冊です。                    

5月10日のおすすめ

書名しょめい:『ほんとうの願いがかなうとき』
著者ちょしゃ:バーバラ・オコーナー/著 中野 怜奈/訳 出版社しゅっぱんしゃ:偕成社
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 家族と離れて、いなか町のコルビーに暮らすこととなったチャーリー。一緒に生活するのは、これまで顔を合わせたこともなかったおばさん夫婦のバーサとガス。チャーリーは戸惑いを隠せず、2人や、クラスメイトのハワードに冷たく当たってしまいます。 
 ある日、チャーリーは、のら犬を飼う決心をします。帰る場所がないのら犬を自分と重ねたのかもしれません。ウィッシュボーンと名付けたのら犬との出会いが、チャーリーにとって大きなものとなります。 
 居心地の悪さを感じていたチャーリーですが、周りの人々の優しさに触れる中で、心を少しずつ開いていきます。毎日幸運のしるしを見つけて、願いごとをしているチャーリーのほんとうの願いは叶うのでしょうか?
 不安をいっぱい抱えていたチャーリーの心の動きに注目しながら読んでみてください。                    

5月3日のおすすめ



書名しょめい:『10歳から読める・わかるいちばんやさしい日本国憲法』
著者ちょしゃ:南野 森 出版社しゅっぱんしゃ:東京書店
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 5月3日は憲法記念日です。今から73年前、1947年(昭和22年)の5月3日から今の日本国憲法がスタートしました。
 憲法にはどんなことが書いてあるか知っていますか?原文(もともとの文章)は難しい日本語で書かれていますので、難しい内容が書かれていると思っていませんか?じつは難しくなく小学生でも理解できる内容なのです。
 天皇について、国民の権利や義務について、戦争について、憲法にはどんな風に書いてあるのか、原文と意味を比べながら読んでみてください。「へえーそうだったのか!」と憲法を身近に感じられるはずです。
 日本で暮らす全ての人が日本国憲法という大きなルールのもとで暮らしています。憲法記念日という大切な日に、憲法について考えてみましょう。                    

4月26日のおすすめ


書名しょめい:『星くずクライミング』
著者ちょしゃ:樫崎 茜 出版社しゅっぱんしゃ:くもん出版
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 スポーツクライミングは、垂直にそり立つ壁をホールドとよばれる突起物をつかみながら手と足のみで最上部まで登りきるスポーツです。みなさんはこの競技に視覚障害者がクライマーとして参加していることを知っていますか? 
 けがでスランプになったクライマーのあかりと視覚障害者の昴。偶然の出会いから、第一印象最悪同士がペアを組み、ブラインドクライミングに挑戦することになります。お互いの考えが理解できずけんかばかりの二人でしたが、少しずつ相手に本音を伝えることで協力して取り組めるようになります。
 丁寧に会話を重ねること、相手の気持ちを思いやることの大切さが全編をとおして伝わってくる作品です。果たして二人は目標とする大会で壁を登りきることができるのでしょうか。
 2020年東京オリンピックではスポーツクライミングが正式種目に選ばれました。この本でひと足先にクライミングの世界をのぞいてみませんか。