2020年12月の記事一覧
12月27日のおすすめ
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「目の前にあるものは、どれも誰かが運んでくれたもの」なのだと考えたことがありますか。
この本は、「何かを運ぶことは、そこに込められた思いを一緒に運ぶこと」だと語る“運ぶプロ”たちのお話です。
1つ目は、岩手から、東京の上野動物園へお嫁に行くことになったキリンのリンゴのお話。首の長いキリンを、どうやって別の動物園に運ぶのでしょうか。
そして、2つ目は、日本で作られた866両の鉄道車両を、広島からイギリスまで運ぶお話。重い車両がどうやって海を渡るのかとても気になります。
そして3つ目は、小児医療センターから新しい病院まで、患者さんの治療を続けながら引越しするお話です。命に寄り添いながら真剣に作業する大人たちの姿に胸が熱くなります。
いろいろなものが簡単に手に入るようになった今、当たり前だと思えることが、誰かの知恵や努力、熱意によって成り立っていることを感じて欲しいです。
12月20日のおすすめ
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これは100年以上前に書かれたクリスマスの物語です。
安アパートでつつましく暮らす若い夫婦。貧しくて、コツコツとためたお金もたったの1ドル87セントしかなくて、これでは素敵なプレゼントを買えそうにもありません。明日はクリスマスだというのに。
何度も銅貨を数え直して悲しくなるデラですが、大切にしていたあるものと引きかえに、ジムにふさわしい贈り物を手に入れることができました。
さて、ジムとデラが贈りあったものは何だったでしょうか。
名作といわれる古いお話ですが、ふたりが悩んだり喜んだりする姿や、お互いを想いあう気持ちは、今と変わりないものだと気付かされます。
ツヴェルガーの描く淡く繊細な挿絵も静かな魅力があります。お話を知っている人にもそっとめくって欲しい一冊です。
12月13日のおすすめ
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400mハードルの日本記録保持者で、オリンピックに3度出場したアスリート、為末大さんが子どもたちに伝えたい50のことばが書かれた本です。
「負けぐせ」をつけない。「自分らしさ」にこだわりすぎない。自分との約束を破らない…為末さんの経験の中から生まれたことばです。あなたの心に刺さるものはありますか。
どんな人だって、苦しくなったら逃げたくなるし、うまくいかないときは、自分が嫌いになってしまいます。でも、そんな自分と上手に付き合っていかなければ、生きていくのがつらくなるでしょう。
為末さんは、ちょっとした考え方や工夫が「生き抜くチカラ」になって支えてくれるといいます。それが、つらいことや悩みごとがあったとき、あなたの心をちょっと軽くしてくれるかもしれません。
この本が、あなたの人生を生き抜くヒントになって、いろんなことにチャレンジできればいいなと思います。
12月6日のおすすめ
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さて、何を読もう。
読書を趣味で楽しみたいとき、勉強をしたいとき等、様々な場面がありますよね。「何かいい本がないかなー。」と思った経験がきっとみなさんにもあると思います。
この本の著者は、中学校の教員である大居さん。家には10000冊を超える本があり、学校では「毒書生活」というクラス通信を発行されているそうです。なんだか面白そうな匂いがぷんぷんとしませんか?
そんな大居さんが教える読書術。読みたい本の探し方や、テーマ別おすすめ本の紹介等、とても分かりやすくまとめられた一冊です。
そして、この本の中にもある「図書館で本を読もう」というのは私もおすすめ。自分の興味あるなしに係わらず大量の本が並んでいますからね。今は必要なくとも「いろんな本があるな。」と知っていれば後々に役立つかもしれません。時間があるとき、近所を通ったとき、気軽に来てくださいね。そして図書館にいるスタッフも大いにご活用くださいませ。
11月29日のおすすめ
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主人公のエイミー・アンがある日図書室に行くと、大好きで何度も何度も借りた本『クローディアの秘密』がなくなっていました。貸出中かと思い司書さんにたずねてみると、大人たちが『クローディアの秘密』をはじめとするいくつかの本を、「子どもにふさわしくない本」として貸出禁止にしてしまったということでした。
ですが、それに納得のいかないエイミー・アンはあることをひらめきます。それは、貸出禁止の本を自分のロッカーに集めて、読みたい人が誰でも読める「ロッカー図書館」を作ることでした。はたして彼女は、貸出禁止の本をすくうことができるのでしょうか?
このお話には貸出禁止にされた本をはじめ、たくさんの本が登場します。実はそれは全て実在する本です。このお話を読んでから登場した本を実際に読んでみるのも、普通に読むのと違う見方ができて面白いかもしれません。
11月22日のおすすめ
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角笛と鉄のフライパンとまりを七つ。手回しオルガンを背負い、熊の“メドウィーチ”をつれて芸を見せながら村々を旅する“熊おじさん”とよばれる男がいました。
熊おじさんのとくべつな力は「熊のことばがわかること」「心根のいいこと」「七つのまりでお手玉ができること」。
彼らはゆったりと、ひと呼吸に3歩の足取りで旅を続けます。
おじさんにとってメドウィーチは、助け合って生きる相棒でした。やがておじさんの命は尽き、メドウィーチはたった一頭残されます。おじさんがいない世界でメドウィーチはどのように生き続けたのでしょうか。
旅の途中で出会う様々な風景やおじさんが吹く角笛の、銀(しろがね)の玉をころがすような澄んだ音色、メドウィーチの楽しいダンスを想像しながら読んでみませんか。
大人になった時にふと思い出してほしい物語です。
11月15日のおすすめ
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「浦島太郎」や「桃太郎」「金太郎」の話を知らない人はほとんどいないでしょう。
通説では、浦島太郎がカメを助けたことになっていますが、カメに言わせると助けてもらったとは思っていないようです。桃太郎と一緒に鬼ヶ島へ行ったイヌは、きびだんごに釣られてお供したわけではなさそうです。力持ちとして有名な金太郎は、ただの力持ちではなかったのです。
語り手として登場するカメ、イヌ、クマの妙に説得力のある口調が真実味をおびて迫ってきます。
これまで「昔話なんだから多少の無理な設定は仕方ないよね」と思っていたことが、サブキャラたちの証言でスッキリ解決。
疑問に思ったら、常識も疑ってみる。違う視点で見てみたら、今まで気が付かなかったことに気が付くかもしれませんね。
11月8日のおすすめ
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ドラえもんの秘密道具タイムマシンがあったら夢の時間旅行に出かけることが可能かもしれませんね。こんなタイムマシンは空想の産物でしょうか。
現在世界中の科学者が究極の理論を手に入れようと真剣に研究を続け、何種類かのタイムマシンを提案しているのだそうです。アインシュタイン博士を悩ませた難問は解決できるのでしょうか。
速く動くと時間の進み方が遅くなることが分かっています。例えば時速300kmの新幹線で東京から博多まで行くと、時間が約10億分の1秒だけ遅れ、10億分の1秒だけ未来に行けます。既にタイムマシンはあったわけです。
この本ではネズミのチュータとミライネコがタイムマシンの実現可能性を探っていきますよ。
読み進めていくうちに理系脳がきたえられるかもしれませんね。
11月1日のおすすめ
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君は悔いのない人生を過ごしているか?と聞かれて「そうですネ」と即答できる人は少ないでしょう。歳を重ねればなおさらで、「あの時ああしときゃ良かった……」などと悔やむことの連続です。
『ゲゲゲの鬼太郎』の作者として知られる水木しげる先生(自称“水木サン”)は、どんな時も自分で決めたルールを基準にして生きた人です。例えば水木サンが子どもの頃、人が死んだらどうなるか気になって仕方がなくなり、弟を海に突き落としたことがあります(もちろん後でめちゃくちゃ怒られた)。太平洋戦争時の軍隊では、自分のトイレタイムを優先しすぎた結果、点呼に遅れ、脱走兵騒ぎにもなりました(後でめちゃくちゃ上官に殴られた)。
さすがに、こうした巨匠漫画家の生きざまをそのまま取り入れることはオススメしませんが、いまや人生百年時代。一つだけでも、水木サンのような“あなた自身のルー ル”を心に決め、生きてみようではありませんか。
10月25日のおすすめ
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お父さん、お母さんたちはお金を稼いで、みなさんにお小遣いやお年玉をくれます。 お小遣い、お年玉、もらうと嬉しいですよね。
お金があると色んなものが買えます。でも、「貯金しなさい」って言われることもありますよね。
物を買うときには値段がありますが、値段は誰がどうやって決めているのでしょうか?
また、物を買うときに「消費税」も払います。これはどうして払わなければいけないのでしょうか?「貯金」するときの「銀行」ってどんなものなのでしょうか?
そもそも、お金って何でしょう?
丸い金属のお金、四角い紙のお金だけじゃなく、Suica、PayPay、LINEPayなどの実物がない電子マネーもありますね。
大事なことですが、意外と知らないお金のことについて、ばっちり知ることができますよ。