小中学生へおすすめ!

11月7日のおすすめから


書名しょめい:『目で見る政治 国家のしくみと私たちの選択』

著者ちょしゃ:アンドルー・マー/著 大塚道子/訳


出版社
 しゅっぱんしゃ
:さ・え・ら書房
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 令和3年10月4日に岸田文雄自民党総裁が第100代内閣総理大臣に就任しました。また、この記事が出る頃は、佐賀市長・市議会議員や衆議院議員の選挙が終わった頃ですね。
 政治と聞いて、皆さんはどんなイメージがありますか?外国の政治家と会談したとか、不祥事があったとか、ニュースで見たり聞いたりすることはあると思いますが、何だか難しそうだし、自分に関係ないと思ってしまうことも多いかもしれません。
 政治は数百万年前の人類が生き延びるために、リーダーやルールが必要になったことから誕生したそうです。それから人類の進化に合わせて、政治も進化してきました。
この本では民主主義・共産主義などの思想のことから、プロパガンダ(第2次世界大戦中にも行われた、大げさな情報などをわざと流して国民の意識をひとつの方向にまとめる宣伝のこと)についてまで、政治について分かりやすく学べる本です。
ニュースの見方が変わるかもしれません。

10月31日のおすすめから


書名しょめい:『ゆるゆる外来生物図鑑』

著者ちょしゃ:さの かける/まんが 加藤 英明/監修


出版社
 しゅっぱんしゃ
:学研プラス
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 皆さんは「外来生物」という言葉を聞いたことはありますか?
 「外来生物」とは、「人間の活動によって、もともとは住んでいない、別の地域に持ち込まれた生き物」です。
 「アライグマ」「オオクチバス(ブラックバス)」「ウシガエル」「アメリカザリガニ」「セイタカアワダチソウ」など聞いたことがあると思いますが、これらは全て外来生物です。
 外来生物は、その地域の生き物を食べてその数を減らしてしまったり、病気を持ち込んでしまったり、農作物を食べてしまったりと、様々な問題を引き起こして、環境を大きく変えてしまいます。
 環境を守るためには、相手を知ることが第一歩です。
外来生物はどんな生物なのか、どんな問題があるのか、そして、自分には何ができるかを考えてみてはいかがですか。
 この本は、名前のとおりゆる~く読めますが、しっかり分かりますよ。


10月24日のおすすめから


書名しょめい:『旅猫リポート』

著者ちょしゃ:有川 浩/作 村上 勉/絵


出版社
 しゅっぱんしゃ
:講談社
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 人の言葉を理解できるオス猫のナナ。元は野良猫でしたが、交通事故で自分を助けてくれたサトルの飼い猫になります。しかし、どうしようもない事情により、飼い主のサトルはナナを手放さざるを得なくなります。新しい飼い主を探すため、2人は銀色のワゴンに乗って旅に出ます。
 ちょっと小生意気な猫のナナ目線でストーリーが描かれていて、猫たちはこんな風に見ているのかと感じさせられます。
 飼い主のサトルはいくつもの大変なことを経験しますが、常に前向きで大らかで優しい姿が印象的です。
 旅では、サトルの友人達に会いに行きます。
遠く離れていても、自分のことを覚えていてくれる相手がいることがとても幸せなことだと気付かせてくれます。
 果たして、ナナの新しい飼い主は見つかるのでしょうか。猫派の人はもちろん、犬派の人にもおすすめの心温まる物語です。

10月17日のおすすめから


書名しょめい:『こちら妖怪お悩み相談室』

著者ちょしゃ:清水 温子/作 たごもり のりこ/絵


出版社
 しゅっぱんしゃ
:岩崎書店
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 ひょんなことから『妖怪お悩み相談室』の相談員になった小学六年生のリカ。相談室のボスこと、ぬらりひょんのヤマや、ろくろ首のナツ先輩と一緒に、妖怪たちの日々の悩みに真摯に向き合っていきます。
 相談員になってからしばらく経ったある日、リカは妖怪たちの悩みを一度に解決するために、妖怪パレードを計画することに……。
 トイレの花子さんやメリーさんなど、みんなが知っているようなおばけや妖怪たちが登場します。妖怪たちにも私たちと同じように悩みがあります。アカナメのようにお風呂の垢を舐めるために、防犯カメラのついた家に入る方法を知りたい、といった妖怪らしい悩みから、旧校舎のヨジババのように、新校舎に行った妖怪たちにまた会いたい、といった私たちにも共感できる悩みまで。妖怪それぞれに多種多様です。
 この本は、そんな妖怪たちの悩みを聴き、相談に乗っていく中で、相談員として、そして人として成長していくリカの物語です。

10月10日のおすすめから


書名しょめい:『シェイクスピア名言集』

著者ちょしゃ:小田島 雄志/著


出版社
 しゅっぱんしゃ
:岩波書店
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 「おお,ロミオ,ロミオ,どうしてあなたはロミオ?」本書で一番目に紹介されているのは『ロミオとジュリエット』から、有名なこのセリフ。みなさんもどこかで一度は聞いたことがあるはずです。なぜシェイクスピアは没後四百年以上経った今でも愛されているのでしょうか。
 その謎にせまるのがこの本です。人間の喜びや悲しみ、楽しみや悩みなど、心の動きを追及し続けたシェイクスピアの言葉は時に私たちを励まし、ふるい立たせてくれます。『ハムレット』、『リア王』、『ヴェニスの商人』その他にもシェイクスピアの名作はもりだくさん!さてどれから読もうかしらと悩んだ時に、気になる名言を見つけて作品を選んでみるのもおすすめです。
 最後に私の一番好きなセリフを紹介します。「人生は歩きまわる影法師,あわれな役者だ……」気になる方はぜひ探してみてくださいね。