2024年6月の記事一覧
児童書おすすめ(6月25日)
書名 :『くらべて発見 食べものはどこからきたの?』
著者 :木本栄/訳 日本語版監修/藤原辰史
ほるぷ出版
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あなたが今日口にした食べものは、どのように作られているのでしょうか。これはドイツに住む作者が食べものを作っているところを訪れ、じっさいに見たり聞いたりしたことを描いた本です。
本を開くと右ページに大きな農園、左ページに小さな農園があり、大きなところと小さなところでの作業の違いがひと目でわかります。絵についている説明でさらに詳しく知ることができますよ。この本に出てくる食べものは牛乳、パン、魚、肉、りんご、卵、トマトの7種類です。とても身近な食べものですね。この本はドイツでのお話ですが、かなりの部分が日本の農業や畜産、漁業にも当てはまるそうです。もし近くに食べものを作っている方がいらっしゃったら、今度は自分でお話をきいてみるのもよいかもしれませんね。
児童書おすすめ(6月18日)
書名 :『江戸の空見師嵐太郎』
著者 :佐和みずえ/作 しまざきジョゼ/絵
フレーベル館
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江戸の下町に暮らす嵐太郎は、雲の流れや風の強さ、空気のしめりぐあいなどを観察し、天気を予想するのが得意な少年です。衣替えのタイミングや、頭痛もちの奥さんのごきげんうかがいなど、町の人からひっきりなしに相談がきては、ぴたりと天気を当てるので嵐太郎の評判は江戸中に広がっていきました。
ある日、嵐太郎のもとに、奉行所から秘密のお役目が舞い込みます。それは空見の技で「黒船来航の日を予測せよ」というとんでもない仕事でした。
嵐太郎はどうやって黒船が来る日を予測するのでしょうか。
現代の気象予報は、人工衛星で宇宙から雲の動きを見たり、スーパーコンピュータで台風の動きをシミュレーションしたり、予測技術がとても進歩しています。
江戸時代の天気予報と現代の天気予報を比べてみるのも面白いですね。
児童書おすすめ(6月11日)
書名 :『じぶんでできた!』
著者 :杉崎 聡美/著 竹下 和男/監修
ほるぷ出版
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お弁当作りというと、早起きして、料理して、弁当箱に詰めて……なんとなく「大変そう」なんて思っていませんか。
これから先、一人でお弁当を作らなければならない時がくるかもしれません。何から始めていいか分からない、そんなあなたも安心。弁当箱の選び方から後片づけの仕方まで、漫画を交えて楽しく学ぶことができます。
巻末には初級・中級・上級の「お弁当レシピ」が紹介されていて、初級はスーパーやコンビニのお惣菜を使ったお弁当作りから!
お米の炊き方が分かったら「基本のおにぎり」など、無理のないお弁当作りを始めることができますよ。
家族につくってもらったお弁当もおいしいけれど、自分で作ったお弁当は、もっともっと、おいしいかも!
児童書おすすめ(6月4日)
書名 :『雨の日が好きな人』
著者 :佐藤 まどか/著
講談社
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小学6年生の七海は、お母さんが再婚して、新しいお父さんと2歳年上のお姉ちゃんができます。お姉ちゃんは病気で入院しているので、七海はまだ会ったことがありません。
家族が増えて喜んでいる七海でしたが、お母さんたちは、入院中のお姉ちゃんの心配ばかり。七海は1人でいることが前より多くなり、家族が増えたのではなく、お母さんを奪われたような気持ちになります。
複雑な家庭環境の中で、親友との関係もギクシャクしていき、七海は学校をズル休みするようになります。そして、七海は両親に内緒で、まだ会ったことがないお姉ちゃんに会いに病院に行きますが…。
七海は、病気のお姉ちゃんに嫉妬したり、きれいな友達と自分を比べて落ち込んだり、悩みながらも相手と向き合い、自分の本音を伝えて成長していきます。
雨の日が好きな人もいるし、嫌いな人もいます。自分と誰かを比べて悩んでいる人にぜひ読んでもらいた1冊です。