2026年2月の記事一覧
児童書おすすめ(2月17日)
書名 : 水のかたち
著者 : 増村 征夫/文・写真
出版社 : 福音館書店
寒い冬も終わりに近づき、少しずつ気温が上がっていくと、雪はしだいに雨に変わっていきます。雨が蒸発すると水蒸気になり、空で雲になった後は、またどこかで雨になります。かたまったり、とけたり、空気に混じったり、私たちの身近な場所でいろいろな形になる「水」について、皆さんはどれくらいご存じですか?
この本は、自然の中で姿を変える水のかたちを、美しい写真で紹介する科学の本です。
水は季節や天気の状況によって雨や雪、霧や露など、さまざまな景色になります。
今日は「天使のささやきの日」です。この記念日に関係する、ダイヤモンドダストとよばれる少し珍しい現象も紹介されています。ぜひ、この本を読んで、外の景色を観察して、「水」の形を探してみてください。
水や気象のふしぎに触れるきっかけにおすすめの一冊です。
児童書のおすすめ(2月10日)
書名 :命の境界線
著者 : 今西 乃子/著 浜田 一男/写真
出版社 :合同出版
近頃、クマによる被害のニュースを耳にすることが多くなりました。クマが山から人の生活圏に現れ、農作物を荒らしたり、人や家畜を襲ったりするため、ハンターたちによって駆除されています。
一方、あまり知られていませんが、クマに限らず、鹿も有害獣として駆除されています。
この本では、奈良公園のシカはマスコットとしてかわいがられているのに、隣の県の滋賀県多賀町の鹿が駆除されているのはなぜか、という疑問を現地の取材を通してわかりやすく説明しています。
また、鹿を実際に駆除するハンターの気持ちを紹介しており、ハンターが野生動物の命と向き合っていることがわかります。
多くの人は野生動物の命を奪いたくないはずです。しかし、野生動物が増加し生態系を崩している主な原因が人間ならば、人間が崩れかけたバランスを立てなおさなければなりません。
この機会に、人と野生動物が共に生きていくためにはどうしたらいいのかを考えてみませんか。
児童書のおすすめ(2月3日)
書名 : ピーチとチョコレート
著者 : 福木 はる/著
出版社 : 講談社
ありのままの自分でいることは、案外と難しいものです。
中学生の萌々は、太っていることがコンプレックス。自信のなさから、笑われる前に笑わせてやれと、おどけたキャラを演じています。けれど言葉と気持ちがバラバラで、本音を言えない辛さも感じていました。
そんな萌々が「人生、変わるよ?」と気になる言葉で誘われて、習い始めたのはヒップホップのラップ教室。
そこには学校で孤立しているクラスメイトの莉愛もいて、二人は次第に親しくなります。ミックスの莉愛は、チョコレート色の自分の肌が好きなのに、いつも隠すようにフードを目深に被っていました。
二人がそれぞれのコンプレックスを乗り越えて、「ルッキズム(外見至上主義)の墓たてろ!」とパワフルに歌う、文化祭のラップバトルは圧巻です。
ずっと反対側にあると思っていたポジティブとネガティブ。最後に萌々がたどり着いた答えとは?
勇気をくれて、心に響く物語です。