小中学生へおすすめ!
児童書おすすめ(6月13日)
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物語の主人公は、100エーカーの森で暮らすクマのぬいぐるみ、ウィニー・ザ・プー。そう。みなさんご存知、クマのプーさんです。 この本は、プーが暮らす森の1年間の様子を描いた物語。優しくて、想像力が豊かで、ちょっぴりまぬけなプーの周りには、いつもゆかいな仲間たちがいます。 プーの仲間、ロバのイーヨーの大好物を狙う“べつのロバ”を探しに出る春。ナイル川の“ソース”を目指して(その“ソース”を食べられると思って)旅に出る夏。火を吹くドラゴンが現れると聞いて、みんなであたふたする秋。一面を雪で覆われた森に突然現れたペンギンとの交流を描いた冬。 プーと個性豊かな仲間たちの愛らしさとユーモアにあふれる温かい日常は、きっと読む人みんなの心を癒してくれます。ホッと一息つきたいときにオススメの1冊です。
児童書おすすめ(6月6日)
出版社
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方言ってなんでしょう。方言はお年寄りが使う古くさい言葉だと思っていませんか。そんなことはありません。例えば、黒板にかいた文字や図形などを拭いて消す道具を「ラーフル」というところもあります。「ラーフルで消して」と言われても何のことだか分かりませんよね。また、「三角座り」とは体育の授業で両ひざを抱えて座る姿勢のことです。このように学校で何気なく使っている身近な言葉の中にも方言はあります。 この本は3章構成ですが、第1章では特徴のある方言をゲームにした「学校で使うことばゲーム」が掲載されています。友達や家族と一緒に挑戦してみませんか。続く第2章は「方言で都道府県めぐり」、第3章は「歌のなかの方言」。このように方言について親しみやすく工夫されたカラー図鑑です。
児童書おすすめ(5月30日)
出版社
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「正義は、ときとして人を傷つける。」この本の監修者、武庫川女子大学教授の押谷由夫さんの言葉です。「正義」は国語辞典では「道徳・道理に合っていて正しいこと。人が行うべき正しい道」などと定義されています。みなさんに身近な学校や家庭から、会社や政治の世界に至るまで、社会のあちこちで様々な問題が起きたときに、道理に合った解決策として様々な意見が出ますが、どの意見もなるほどなと思う点があったり、いずれの立場を取っても苦しいことがあります。この本では、みなさんの学校生活で起こりそうな「係の決め方」から、「死刑制度の是非」まで、幅広いテーマのジレンマ(板挟みの状態)を扱っていて、解決策が一つだけではない問題への取り組み方を学ぶことができます。
児童書おすすめ(5月23日)
アンナ・デスニツカヤ/絵
訳/岡根谷実里
出版社:
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毎日のお料理で使う野菜や肉や魚。あなたのお家ではどこで買いますか?今はスーパーやオンラインを使うことが多いですが、ほんの100~150年前までは、小さなお店が集まる「市場」で買い物をしていました。今でも世界中で市場が開かれ、さまざまなものが売られています。この本では12の国の市場を月ごとに紹介しています。1000年続いている市場もありますよ。それぞれの市場にどんな人がいて、どんなものが売られているのかじっくり見てみましょう。どのページを開いてもきっとめずらしいものが見つかるはずです。市場に行くときの持ち物や、買い物のときに知っておくと便利な言葉もわかりますよ。さがしものクイズのおまけもついています。読んでもながめても楽しい市場絵本です。
児童書おすすめ(5月16日)
出版社
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南沢中学校の陸上部では、3年生が引退する時に次のキャプテンを指名するのが決まりです。先輩から指名されたのは、足が速いわけでもなく、みんなをまとめるような人望があるわけでもない三雲真歩。なんで先輩が真歩をキャプテンに指名したのか、それは「真歩が成長しないと四百メートルリレーで全国大会へ行けないから。」という理由だそうです。キャプテンになるなんて考えてもいなかった真歩は「キャプテンって何したらいいですかあ?」と聞いてしまいます。先輩からの答えは「自分で考えろ、バカ!」でした。こうして先輩から受け取った「キャプテン」というバトンを後輩へ渡すまでの物語です。バトンを渡す側と受け取る側、お互いの気持ちを近づけないとバトンパスは上手くいきません。バトンをつなぐことの重みを感じてみてください。