小中学生へおすすめ!

児童書おすすめ(4月18日)





書名しょめい:『父さんのゾウ』                                   

著者ちょしゃ:ピーター・カーナバス/作
美馬 しょうこ/訳


出版社
 しゅっぱんしゃ
:文研出版
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 主人公の女の子オリーブは自分だけに見えるゾウが悩みの種。
ゾウがいるとお父さんはいつもうわの空。
 オリーブが楽しみにしている自転車の修理も手につきません。
代わりにおじいちゃんが彼女のお世話をして、色んなことを教えてくれます。
 ある日、学校で『古くてすばらしいもの』を発表することになり、オリーブは自転車について発表したいと考えましたが、修理は一向に進みません。
 そこでオリーブは、親友とおじいちゃんにお父さんが長く悲しんでいること、オリーブにはそれがゾウに見えることをうちあけ、ゾウを追い払う計画を立てましたが…。
 人の気持ちや感じ方を変えるのは難しいことですよね。けれど、あなたの優しさや思いやりで、人が物事や出来事に対して抱く、気持ちや感じ方は変わっていくのかもしれません。そんな風に、登場人物の気持ちの変化が感じられるお話です。
 この本を通して、周りに悲しんでいる人がいたらどうするか考えてみてください。

児童書おすすめ(4月11日)




書名しょめい:『セパ!』                        

著者ちょしゃ:虹山 つるみ/作


出版社
 しゅっぱんしゃ
:ポプラ社
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 皆さんは「セパタクロー」を知っていますか?
セパタクローは東南アジアで人気のスポーツです。キックやヘディングで、相手コートに穴の開いた小さなボールを返し合います。ルールはバレーボールと似ていますが、サッカーのように腕や手を使うことは反則、バドミントンと同じ大きさのコートで主に3対3で試合を行う、少し日本では馴染みの薄いスポーツです。
 ひきこもりの中学生・翔(かける)は、優秀な兄への劣等感から、自分の殻に閉じこもっていました。そんな中、ひょんなことからセパタクローと出会い、仲間たちと過ごしていく中で彼は自分の殻を少しずつ打ち破っていきます。
 劣等感や、人との気持ちのやり取りにもどかしさを抱える翔の姿に、読んでいてつい自分の姿と重ねてしまう人も少なくないはず。そんな彼が、セパタクローを通して自分に打ち勝っていく終盤の熱い展開は、目が離せません。
 この春、何か新しいことを始めてみたいあなたに、おすすめの1冊です。

児童書おすすめ(4月4日)




書名しょめい:『にげてさがして』                         

著者ちょしゃ:ヨシタケ シンスケ/著


出版社
 しゅっぱんしゃ
:赤ちゃんとママ社
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 この世界には「足の速い人」「絵が上手に描ける人」などいろんな人がいます。人がたくさんいれば「想像力を使うのが苦手な人」もいます。
 想像が苦手だと、自分のしていることが、相手をどんな気持ちにするのか気付けません。だから、ひどいことを言ったり、したりします。そういう時は自分を守るために、その場から逃げる。逃げることは、はずかしいことでも、悪いことでもありません。自分を守るためだから。
 「やさしい人」もたくさんいます。あなたを「守ってくれる人」あなたのことを「分かってくれる人」あなたと一緒にいて「楽しいと思ってくれる人」は必ずいます。探していると出会うことができます。
 毎日過ごしているなかで、何かに「少し大変だな…と思っている人」に、ヒントになる本かもしれません。すてきな何か、すてきな誰かに出会えますように。

児童書おすすめ(3月26日)






書名しょめい: 『アリババの猫がきいている』             

著者ちょしゃ:新藤 悦子/作 佐竹 美保/絵 


出版社
 しゅっぱんしゃ
:ポプラ社
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 ペルシャ猫のシャイフは、人と物の言葉が分かる特別な猫です。ある日、飼い主のアリババさんが海外出張に行くため、民芸品店を営む石塚さんに預けられることになりました。
 その晩、不思議な話し声を聞いたシャイフは、それが民芸品の声だと気づきます。物の言葉が分かるシャイフもおしゃべりに加わり、イランのタイルやアフガニスタンのグラス、ペルーの人形など世界中から集められた民芸品たちの身の上話を聞くことに。しだいに民芸品たちと心を通わせるようになったシャイフは、彼らの願いを叶えようと奔走するのですが…。
 あなたの回りにも世界を旅してきた民芸品はありませんか?民芸品が生まれた場所や時代に想いを馳せることで、世界はつながっているのだと感じることができます。
 民芸品を通して、物を大切にする心が育まれるとともに、国際理解が深まる一冊です。

児童書おすすめ(3月19日)





書名しょめい: 『のはらクラブのこどもたち』                       

著者ちょしゃ: たかどの ほうこ/作


出版社
 しゅっぱんしゃ
:理論社
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 野原の好きな“のはらおばさん”は、子どもたちを集めて、みんなで野原を歩きながら草花の話をしようと、のはらクラブのポスターを作って木にかけておきました。
 次の日、近くに住むのんちゃんという女の子を連れてポスターの場所に向かうと、7人の子どもたちが集まってくれていました。
 さっそく野原を歩いていると、生えている草花たちを見て、それぞれの子どもたちが詳しく説明をしてくれます。どうしてそんなに詳しいのかというと、のはらクラブの子どもたちは実は…。
 草花の知識が学べ、遊び方も楽しめる一冊です。子どもたちの正体も草花の名前にヒントが隠されているのかも!?想像しながら読んでみてください。
 暖かくなり外に出かけたくなる季節になってきました。お散歩しながら身近な草花について、友達や家族と話をしてみませんか?