小中学生へおすすめ!

児童書のおすすめ(6月24日)

書名 しょめい : 働く現場をみてみよう!わたしたちが寝ている時間の仕事

著者 ちょしゃ : パーソルキャリア株式会社“はたらく”を考えるワークショップ推進チーム/監修

出版社 しゅっぱんしゃ : 保育社


 世の中には、私たちが寝ている時間帯にお仕事をしている人がいます。実際にその現場を見ることができる機会はなかなかないのではないでしょうか。
 急に具合が悪くなったときに診てくださる医師や看護師のように、24時間体制で働く人たちがいます。私たちがお昼の間に楽しく利用するテーマパークは、点検や修理を行う整備士、安全で清潔な環境を保つ清掃員など、たくさんの方の支えがあって成り立っています。表には見えづらい支えがあるからこそ、日頃から安心してスムーズにサービスを利用できるのです。
 仕事をしていると、やりがいやうれしいことだけでなく、大変だと感じることもあります。
インタビューのページでは、その仕事の魅力や向いている人など、本音をのぞくことができます。
 はっきりとした夢を持っている人も、まだ将来のことはイメージできていない人も、まずは、私たちの前に広がるたくさんの選択肢について知ってみませんか?

児童書のおすすめ(6月17日)

書名 しょめい : AIにはない「思考力」の身につけ方

著者 ちょしゃ : 今井 むつみ/著

出版社 しゅっぱんしゃ : 筑摩書房


 「いちごのしょうゆをちょうだい」3歳くらいの子どもが言いました。これはどんな意味でしょうか?
 この子は「しょうゆ」の存在を知っています。「しょうゆ」は「たべものにかけておいしくするもの」という認識です。「いちごをおいしくするものが欲しい」けれど、その名前を知らない。だから考え、「しょうゆ」という言葉を使って、いちごにかける「コンデンスミルク」を自分なりに表現したのです。このことこそが「ことばの力」と「思考力」で、問題を解決することだと著者は語っています。
 私たちは変化の激しい時代に生きています。今ある職業が数十年先にはなくなっている可能性もあるのです。そんな時代を生き抜くために何を身につければいいのか、AIにはなく人間だけにあるものは何なのか、ことばの学びはなぜ大切なのか。認知科学、認知心理学を研究している著者が、自身の著書『親子で育てることば力と思考力』を10代向けに書き直し、やさしく解説しています。

児童書のおすすめ(6月10日)

書名 しょめい :まいどばかばかしいお笑いを!

著者 ちょしゃ : 赤羽 じゅんこ/作 フジタ ヒロミ/絵

出版社 しゅっぱんしゃ : 講談社


 小学生の天音は、おしゃべりが好きで、家でも学校でもよくしゃべる女の子。

 おしゃべりが好きなら落語でも習ってみたら?と、お母さんの知り合いの女性落語家悠々亭若葉さんを紹介してもらいます。

 天音は近所の老人ホームで、2か月後に落語の『転失気(てんしき)』を披露することになり、若葉さんに稽古をつけてもらいながら、覚えたことをただ一方的にしゃべるのではなく、相手に伝わるようにしゃべらなければならないことを学び、本番当日を迎えます。

 天音の落語は、果たして成功するのでしょうか?最後の「落ち」にも注目です!

 巻末には、落語のはじまりや、江戸落語と上方落語の違い、落語の登場人物のくらしなど、ひとくちメモもついています。  物語を楽しみながら、日本文化を学ぶことができる本です。

児童書のおすすめ(6月3日)

書名 しょめい : 日本のことばずかん そら

著者 ちょしゃ : 神永 曉/監修

出版社 しゅっぱんしゃ : 講談社


 ふと空を見上げてみると空にはたくさんの表情があり、天気や季節、時間帯によって、全く違う顔を見せてくれます。

 人々はその空の様子に美しい名前をつけてきました。例えば、晴れを表す言葉だけでも、つゆ晴れや夕晴れ、日本晴れなど様々な呼び名があります。この本では、そのような天気や自然を表す言葉を写真と一緒に紹介しています。

 今は雨の季節。たくさんの雨の表情に出合えます。雨の名前を表す言葉はなんと400以上あると言われています。

 また、雨かんむりの漢字も350以上あります。その中でも一番画数の多い字は䨻です。 雷が四つ並んだ不思議な漢字は、何と読むのか、どういう意味なのか、本の中で探してくださいね。

 この時期、うんざりすることもありますが、雨がどんな風に降っているのか、どんな音がするのか、じっと観察してそれに近い雨の名前を探したり、オリジナルの名前をつけて楽しむのもいいかもしれません。

児童書のおすすめ(5月27日)

書名 しょめい : 少年のための少年法入門

著者 ちょしゃ : 山下 敏雅、牧田 史、西野 優花 /監修

出版社 しゅっぱんしゃ : 旬報社


 テレビやネットでは、毎日犯罪のニュースが報道されています。その中では、子どもが起こした犯罪もあります。

 罪をおかした子どもがどんな裁判を受け、どんな扱いを受けるのかについては、「少年法」という法律で決められていますが、名前は聞いたことがあっても、詳しい中身は知らないと思います。

 この本の監修者の1人、山下弁護士は、子どもたちのための法律が、子どもたちに知らされていないのは問題だと考え、この本を作られました。

 「少年犯罪は年々増加し、凶悪化している」という話を聞いたことがあるかもしれません。しかし、実は少年犯罪は2003年以降減少し続けており、凶悪事件(殺人)についても96件(2003年)から52件(2019年)と大きく減少しています。

 「犯罪は自分と違う世界で起きている」「法律は自分と関係なさそう」という考えから、「少年犯罪は年々増加し、凶悪化している」というイメージが持たれ、そこから少年法が厳罰化の方向に改正されてきているそうです。

 この本を読み終えたとき、少年法についての正しい知識が得られ、皆さんが新しい社会を作る一歩になると思います。

児童書のおすすめ(5月20日)

書名 しょめい : ほんとうのリーダーのみつけかた

著者 ちょしゃ :梨木香歩/著

出版社 しゅっぱんしゃ :岩波書店


 みなさんが思うリーダーのイメージはどんな人ですか。強そうで堂々としていて、自信満々な人。そういうどことなく強そうな雰囲気の人がリーダーのイメージだと感じる人もいるかと思います。でも、みなさんの中にもそのような雰囲気の人の意見に、流されてしまったことがある人もいるのではないでしょうか。

 あなたのほんとうのリーダーは、両親、友達、先生よりもあなたのことを全て知っている。しかも、あなたの味方でいつだってあなたの立場に立って考えてくれる人がリーダーではないでしょうか。

 この本の著者・梨木香歩さんが言っています。「いつか、私などの想像もつかない、伸びやかな精神を持つ次世代が現れんことを夢見つつ祈りつつ」と。

 あなたの周りにリーダーとなれる人はいませんか。この本の中にリーダーとなれる人物像が書かれています。

児童書のおすすめ(5月13日)

書名 しょめい : 作ろう!フライドチキンの骨格標本

著者 ちょしゃ : 志賀 健司/著 江田 真毅、小林 快次/監修

出版社 しゅっぱんしゃ : 緑書房


 最近の研究では「すべての鳥は恐竜の子孫」といわれています。みなさんはすでにご存じかもしれませんね。

 この本では「”現生恐竜”の代表」とされるニワトリの骨を使って、なぜ鳥が恐竜の子孫だといえるのか、その理由を探ります。

 骨の歴史を学び、恐竜とニワトリの類似点を見つけた後は、フライドチキンを「採集」し、骨格標本作りの始まりです。チキンを食べたら満足してしまいそうですが、ここからが本番。薬品処理をしたり、組み立てたり、根気のいる作業が続きます。

 骨格標本作りは大変ですが、過去ではどんな姿だったのか、未来ではどう姿を変えていくのか、想像すると、なんだかワクワクしませんか。本を通して、連綿と続く生命の歴史を感じることができますよ。

児童書のおすすめ(5月6日)

書名 しょめい : 虫ぎらいはなおるかな?昆虫の達人に教えを乞う

著者 ちょしゃ : 金井 真紀/文と絵

出版社 しゅっぱんしゃ : 理論社


 あなたは虫が好きですか?嫌いですか?
 虫が好き・嫌いとなる分岐点、ゴキブリが「汚いもの扱い」されているのは実は不当であること、なぜ動物の病院はあるのに虫には病院がないのか、アメンボはあめ玉の匂いがするからアメンボ、日本ほど「虫とり」がポピュラーな国は珍しい…。この本では、昆虫の達人7名の教えによる虫についての実態や意外と思える一面が、ユーモラスにわかりやすく散りばめられています。

 達人は「虫が嫌いなのは観察が足りないから」と言い、虫が嫌いな作者の思いも達人と出会うなかで、「知ってから好き嫌いを判断すればいいのに、知らないで嫌いになるのは不当だ」と変化していきます。カニが怖くて嫌いな私は、一つ穴の中でカニとカエルが重なりあい冬眠するほほ笑ましい姿を見つけ、嫌いレベルが少しダウン。知らず嫌いは日々のなかに多々あるけど、「嫌い」なことと上手に付き合うことができるようになれたらいいですね。

児童書のおすすめ(4月29日)

書名 しょめい : すこしずつの親友

著者 ちょしゃ : 森埜 こみち/著

出版社 しゅっぱんしゃ : 講談社


 一人でいるとさみしい、親友がほしい。そう感じることはありませんか。 この本に登場するのは、今すぐ親友がほしい「わたし」と、すこしずつの親友がいる「伯母さん」です。

 この「すこしずつの親友」とは、長い時間を共にして、心を許して話ができる親しい友人のことではありません。

 例えばこんな話が紹介されています。海外の空港で、伯母さんは男性にスーツケースをぶつけてしまいました。謝る伯母さんに、彼は眼だけでうなずくように笑います。お互いの気持ちが通じ合った一瞬の出来事でした。伯母さんは彼のことを「すこしずつの親友」だと言います。

 短時間の出会いでも、心の交流をしたり、忘れられない思い出になったり、新たな学びを得たりすることができます。あなたが孤独を感じる時、あなた自身の「すこしずつの親友」を思い出してみませんか。

児童書おすすめ(4月22日)

書名 しょめい : リブリアの魔女

著者 ちょしゃ : 日野 祐希/著

出版社 しゅっぱんしゃ :アリス館


 この本は魔法が使える世界で魔導師を目指している、メノアという女の子の物語です。

 メノアは、弟子入り試験をかねていた魔法学院の卒業式を風邪で欠席してしまいました。このままどこにも弟子入りできなければ、魔導師になることができません。いとこのつてを頼りに、伝説の天才魔導師のシェリルの元へ弟子入りを頼みに行きます。 向かった魔導書工房には、美しいけれど、どこかおとぼけたオーラを漂わせている、不思議な魔導師がいました。

 しっかりもののメノアと、おとぼけシェリルのでこぼこコンビは、無事に師弟になれるのでしょうか?

 メノアは弟子入りの試験のために国の各地を巡り、魔導書の材料を集めてくることになります。旅先では知らないことや初めてのことばかり。不安でいっぱいになりながらも様々な試練を乗り越えていきます。

 失敗を恐れずに挑戦することの大切さを教えてくれる物語です。