小中学生へおすすめ!
8月22日のおすすめから
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みけねこのみけねえちゃんは、人間のともくんとおかあちゃんの三人でくらしています。最近、ともくんはなぜか自分のことを「うーちゃん」と呼んでいます。おかあちゃんが理由をきいても、ともくんはこたえてくれません。困ったおかあちゃんは、みけねえちゃんに原因を調べてくれるようにお願いします。どうやらともくんは、自分の名前のことで悩んでいるようです。じつはおかあちゃんも、同じように悩んでいることがありました。
すなおに話すことができないふたりに、みけねえちゃんがズバッとアドバイスをおくります。
あなたは家族に悩みやつらい気持ちを、かくさずに伝えることができますか?家族だからこそ、なんでも正直に伝えることは少しむずかしいかもしれません。そんな悩みにぶつかったときは、みけねえちゃんの言葉がそっと背中をおしてくれますよ。
8月15日のおすすめから
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おばあさんが大事にしているコーヒーひきが盗まれてしまいました。犯人は悪名高い大泥棒のホッツェンプロッツ(舌をかみそうな名前ですね!)。少年カスパールは親友ゼッペルと一緒に、大泥棒のところへ奪われたコーヒーひきを取り返しに行きます。しまいには、悪党の大魔法使いツワッケルマンや妖精アマリリスが登場し、少年達の冒険はどんどん思いがけない大冒険になっていくのです。
お話の舞台はドイツの小さな町と森。ホッツェンプロッツは、大泥棒だけどちょっとまぬけでなんだか憎めない、ユーモラスなキャラクターが魅力的です。プラム入りのケーキやマッシュポテト、サラミソーセージなど、おいしそうな料理がたくさん出てくるところも見どころのひとつですよ。
優しく素朴なドイツ文化の描写と、少年たちの知恵と勇気にぜひご注目ください。
8月8日のおすすめから
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睡眠に関する様々な疑問について、分かり易く解説した本です。
例えば「寝る子は育つ」ということわざがありますね。これは本当なのでしょうか。からだの成長には「成長ホルモン」の分泌が関わっているのですが、このホルモンが一日のうちでもっとも多く分泌されるのは、夜寝ている間です。そこで背が伸びるのは夜寝ている間だといえるのです。「寝る子は育つ」というのは本当なのかもしれません。
また、早起き、早寝の習慣が大切なのはどうしてでしょうね。これは朝の光を取り入れることによって、体内時計が目覚めを促すからです。朝の光を浴びないと体内時計のスイッチが入りません。遅く寝ると睡眠不足になり、脳の働きが悪くなってしまいます。
では、すっきり目覚めるためのコツは何でしょう。また、より目覚めやすくするためにはどんな工夫をすればよいでしょうか。日常生活の知恵が紹介されています。眠りは脳と心の栄養!
8月1日のおすすめから
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「迷いや不安があっても、自分で決める」この本に書かれている生きかたルール1です。言葉では簡単ですが、実際にそれをやるのは難しそうですね。でも、きっと「ヤワな大人にならない!」ためには大切なことです。
この本には、テレビなどでもおなじみの、明治大学齋藤孝先生の「生きかた」が50のルールとしてまとめられています。キーワードは「ヤワな大人にならない!」です。
これからの時代は、あらゆることが目まぐるしいスピードで変化していく時代です。そんな時代を生きる皆さんは、悩みや不安にぶつかることもたくさんあると思います。しかし、どんな時代でも生き残るためには、ヤワじゃない、しなやかな強さが必要です。この本でヤワな大人にならないための生きかたのヒントを見つけてください。
7月25日のおすすめから
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幸本書店は三代続く町の本屋さんです。
地元の人々に愛されていましたが、三代目店長が亡くなったことで閉店することになりました。閉店フェアを行っていると、店長に幸本書店のすべての本を任されたという高校生の男の子、榎木むすぶが現れます。彼は不思議なことに、「本の声」が聞こえるというのです。書店員の円谷水海は疑いながらも、彼が聞いた本の声を頼りに、本と人とを繋いでいきます。それはやがて、亡くなった店長の死の真相へと繋がっていくのでした。
もしも本に心があるのなら、彼らはどんな気持ちでいるのでしょうか。本と人との大切な思い出が詰まった、切ないけれどどこか温かい物語です。
幸本書店に来るお客さんは、みんな自分にとっての大切な1冊を持って来店します。お客さんが持ってくる本の中には、実在する本がいくつか登場します。気になった本を探して読んでみるのも面白いかもしれません。
夏のおすすめ本
7月18日のおすすめから
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みなさんは、不思議なショートストーリーを読んだことはありますか?
ショートストーリーとは、1つのお話が3分から5分ぐらいで読むことができる短い小説のことです。
今回おすすめする本は、謎の隕石が落ちた街・大伏木(ふしぎ)が舞台です。大伏木(ふしぎ)小学校に通う小学生が、フシギ委員をしたことで、ちょっぴり良いことが起こります。神社の掃除で不思議なお菓子をもらったり、猛暑日の午後一時にどこかに現れるプールを追いかけ走ったりと、日常に起こるちょっと不思議で、心がほんわか温かい気持ちになるショートストーリーが16編収録されています。
長いお話を読むのがちょっと苦手な人、朝の読書タイムに何を読もうか悩んでいる人、ぜひ、この本を読んでみて下さい。ほんのひととき、不思議な物語を楽しんでみませんか?
7月11日のおすすめ
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ある日、小学四年生の健太は、下校中に不思議なお店を見つけます。そのお店の入り口には「ロボットかします」の文字が。ずっと弟がほしいと思っていた健太は、弟ロボットをレンタルしたいと思い、おこづかい全部をにぎりしめてお店へと走りました。
お店で小学一年生のツトム(ロボット)をかりた健太は、喜んで弟のツトムと家へ帰ります。弟との楽しい毎日が待っているかと思いきや、「お兄ちゃんだから」と我慢しなくてはいけないことが多くて...。弟のツトムはお兄ちゃんのことが大好きですが、健太は弟の行動にムカムカしはじめます。
兄弟のように近くにいるのが当たり前だと感じる相手ほど、腹を立てたり、傷つける態度をとったりしてしまうもの。しかし、このお話は兄弟という存在が、変わることのない、かけがえのないものだということを教えてくれます。読んだ後には、これからは優しいお兄ちゃん・お姉ちゃんでありたいと思える1冊です。
7月4日のおすすめ
いしいももこ/訳 まなべまこと/監修
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地球(ちきゅう)誕生(たんじょう)から人類(じんるい)の誕生(たんじょう)、そして未来へとつながる、なが~い歴史の物語という言葉に、あなたは、どんな想像(そうぞう)が広がりますか。
今回紹介するこの本は、リズミカルな語(かた)り口調(くちょう)と、ページごとに施(ほどこ)されたしかけたっぷりの絵を楽しみながら、太陽の誕生(たんじょう)、地球の誕生(たんじょう)、生物の誕生(たんじょう)から人類(じんるい)の誕生(たんじょう)までを、ドラマ仕立てで体感(たいかん)できる内容になっています。
各時代・各場面ごとに、その時代の動物たちや植物たちが、本の舞台に登場し、それぞれが生きていた時代の様子を演(えん)じます。
三葉虫(さんようちゅう)や恐竜(きょうりゅう)たち、太古(たいこ)の時代から今につながる命(いのち)を身近に連想(れんそう)させる内容となっています。
まもなく夏休み。「せいめいのれきし」の物語の続きは、「あなた」の物語です!
この夏の「物語」を紡(つむ)ぐヒントが、図書館にあるかもしれません。
6月27日のおすすめから
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父親の転勤により転校しなければならなくなった光太。仲良しの優斗と離ればなれになり、悲しみに暮れますが、なんとか涙をこらえます。一方で、光太の転校の知らせを聞いて、残された優斗も寂しい気持ちでいっぱいでした。物語は光太と優斗それぞれの視点から描かれます。
光太は、引っ越し先へ向かう船の中で、プロレス界の伝説のファイター・幸三さんと出会います。そして、幸三さんから、なみだを我慢している人の前に現れるという「なみだの穴」について話を聞きます。「なみだの穴」を見ると、こらえていた気持ちがあふれ出すように涙が出てくるというのです。
お話の中に出てくる涙には、悔しさや悲しさなど、登場人物の数だけ様々な気持ちが詰まっています。読みながら、自分も同じような経験をしたことがある、と共感する部分があるかもしれません。涙を流した後には前を向いて進む登場人物たちを見て、自分のもやもやとした気持ちも少し晴れるはずです。