小中学生へおすすめ!
8月1日のおすすめから
出版社
--------------------------------------------------------------------
「迷いや不安があっても、自分で決める」この本に書かれている生きかたルール1です。言葉では簡単ですが、実際にそれをやるのは難しそうですね。でも、きっと「ヤワな大人にならない!」ためには大切なことです。
この本には、テレビなどでもおなじみの、明治大学齋藤孝先生の「生きかた」が50のルールとしてまとめられています。キーワードは「ヤワな大人にならない!」です。
これからの時代は、あらゆることが目まぐるしいスピードで変化していく時代です。そんな時代を生きる皆さんは、悩みや不安にぶつかることもたくさんあると思います。しかし、どんな時代でも生き残るためには、ヤワじゃない、しなやかな強さが必要です。この本でヤワな大人にならないための生きかたのヒントを見つけてください。
7月25日のおすすめから
出版社
--------------------------------------------------------------------
幸本書店は三代続く町の本屋さんです。
地元の人々に愛されていましたが、三代目店長が亡くなったことで閉店することになりました。閉店フェアを行っていると、店長に幸本書店のすべての本を任されたという高校生の男の子、榎木むすぶが現れます。彼は不思議なことに、「本の声」が聞こえるというのです。書店員の円谷水海は疑いながらも、彼が聞いた本の声を頼りに、本と人とを繋いでいきます。それはやがて、亡くなった店長の死の真相へと繋がっていくのでした。
もしも本に心があるのなら、彼らはどんな気持ちでいるのでしょうか。本と人との大切な思い出が詰まった、切ないけれどどこか温かい物語です。
幸本書店に来るお客さんは、みんな自分にとっての大切な1冊を持って来店します。お客さんが持ってくる本の中には、実在する本がいくつか登場します。気になった本を探して読んでみるのも面白いかもしれません。
夏のおすすめ本
7月18日のおすすめから
出版社
--------------------------------------------------------------------
みなさんは、不思議なショートストーリーを読んだことはありますか?
ショートストーリーとは、1つのお話が3分から5分ぐらいで読むことができる短い小説のことです。
今回おすすめする本は、謎の隕石が落ちた街・大伏木(ふしぎ)が舞台です。大伏木(ふしぎ)小学校に通う小学生が、フシギ委員をしたことで、ちょっぴり良いことが起こります。神社の掃除で不思議なお菓子をもらったり、猛暑日の午後一時にどこかに現れるプールを追いかけ走ったりと、日常に起こるちょっと不思議で、心がほんわか温かい気持ちになるショートストーリーが16編収録されています。
長いお話を読むのがちょっと苦手な人、朝の読書タイムに何を読もうか悩んでいる人、ぜひ、この本を読んでみて下さい。ほんのひととき、不思議な物語を楽しんでみませんか?
7月11日のおすすめ
出版社
--------------------------------------------------------------------
ある日、小学四年生の健太は、下校中に不思議なお店を見つけます。そのお店の入り口には「ロボットかします」の文字が。ずっと弟がほしいと思っていた健太は、弟ロボットをレンタルしたいと思い、おこづかい全部をにぎりしめてお店へと走りました。
お店で小学一年生のツトム(ロボット)をかりた健太は、喜んで弟のツトムと家へ帰ります。弟との楽しい毎日が待っているかと思いきや、「お兄ちゃんだから」と我慢しなくてはいけないことが多くて...。弟のツトムはお兄ちゃんのことが大好きですが、健太は弟の行動にムカムカしはじめます。
兄弟のように近くにいるのが当たり前だと感じる相手ほど、腹を立てたり、傷つける態度をとったりしてしまうもの。しかし、このお話は兄弟という存在が、変わることのない、かけがえのないものだということを教えてくれます。読んだ後には、これからは優しいお兄ちゃん・お姉ちゃんでありたいと思える1冊です。
7月4日のおすすめ
いしいももこ/訳 まなべまこと/監修
出版社
--------------------------------------------------------------------
地球(ちきゅう)誕生(たんじょう)から人類(じんるい)の誕生(たんじょう)、そして未来へとつながる、なが~い歴史の物語という言葉に、あなたは、どんな想像(そうぞう)が広がりますか。
今回紹介するこの本は、リズミカルな語(かた)り口調(くちょう)と、ページごとに施(ほどこ)されたしかけたっぷりの絵を楽しみながら、太陽の誕生(たんじょう)、地球の誕生(たんじょう)、生物の誕生(たんじょう)から人類(じんるい)の誕生(たんじょう)までを、ドラマ仕立てで体感(たいかん)できる内容になっています。
各時代・各場面ごとに、その時代の動物たちや植物たちが、本の舞台に登場し、それぞれが生きていた時代の様子を演(えん)じます。
三葉虫(さんようちゅう)や恐竜(きょうりゅう)たち、太古(たいこ)の時代から今につながる命(いのち)を身近に連想(れんそう)させる内容となっています。
まもなく夏休み。「せいめいのれきし」の物語の続きは、「あなた」の物語です!
この夏の「物語」を紡(つむ)ぐヒントが、図書館にあるかもしれません。
6月27日のおすすめから
出版社
--------------------------------------------------------------------
父親の転勤により転校しなければならなくなった光太。仲良しの優斗と離ればなれになり、悲しみに暮れますが、なんとか涙をこらえます。一方で、光太の転校の知らせを聞いて、残された優斗も寂しい気持ちでいっぱいでした。物語は光太と優斗それぞれの視点から描かれます。
光太は、引っ越し先へ向かう船の中で、プロレス界の伝説のファイター・幸三さんと出会います。そして、幸三さんから、なみだを我慢している人の前に現れるという「なみだの穴」について話を聞きます。「なみだの穴」を見ると、こらえていた気持ちがあふれ出すように涙が出てくるというのです。
お話の中に出てくる涙には、悔しさや悲しさなど、登場人物の数だけ様々な気持ちが詰まっています。読みながら、自分も同じような経験をしたことがある、と共感する部分があるかもしれません。涙を流した後には前を向いて進む登場人物たちを見て、自分のもやもやとした気持ちも少し晴れるはずです。
6月20日のおすすめから
出版社
--------------------------------------------------------------------
横浜から山口へ引っ越すことになった、小学4年生のえり。田舎暮らしにも慣れてきたある日、おじいちゃんから小さな畑をもらいます。はじめは悪戦苦闘していたえりでしたが、しだいに植物を育てる楽しさに目覚めていきます。
そんな楽しい日々のできごとを、横浜に住む親友のエミに手紙に書いて送ることにしました。やがてエミからも返事が返ってくるようになり、2人の文通がはじまりました。手紙の中で2人はたくさんのことを語り合います。家族のこと。学校のこと。そして、いじめが原因で引きこもってしまった、幼なじみの「けんちゃん」のこと…。
手紙をとおして、自然やいじめの問題にたくましく向き合う2人の成長を描いた一冊です。電話やメールも便利ですが、手紙には心をこめて書くことで、自分の気持ちが相手に伝わりやすいという利点があります。あなたも気持ちを伝えたい誰かに、心のこもった手紙を書いて送ってみませんか?
6月13日のおすすめから
出版社
--------------------------------------------------------------------
クマのクマタにはお気に入りの絵本が1冊あります。その絵本の名前は『かいがらのおくりもの』。もう何度も読んでいるので文は全部覚えています。
ある日、大雨が降り続いたせいで山の向こうのふかみどり村では川の水があふれだし、村のあちこちが水びたしになってしまいました。学校で寝泊まりしている子供たちもいます。クマタや友達のモンジたちは何かしてあげたくて本を贈ることにしました。クマタは『かいがらのおくりもの』以外を選ぶつもりでしたが、他は汚れのある本ばかり。よくよく考えて『かいがらのおくりもの』を贈ることに決めました。本がなくなりさびしくてしかたがないクマタでしたが、十日あまりたった頃、一通の手紙が届いて・・・。
最後はほっこりとあたたかい気持ちになれます。
クマタのように誰かのためを思って行動することは、あとからくる思いがけない喜びにつながることにもなります。人を思いやる心を教えてくれる一冊です。
6月6日のおすすめから
出版社
--------------------------------------------------------------------
皆さんは、「パンの缶詰」のことを聞いたことがありますか。「乾パンのように長く保存ができて、やわらかくて、おいしいパンがあったらいいな」という阪神淡路大震災の被災者の声がきっかけとなって作られました。
パン職人の秋元さんの「自分にできることで皆を幸せにしたい」という思いが缶いっぱいに詰まっています。宇宙飛行士の若田光一さんが、スペースシャトル「ディスカバリー号」で食べられていた姿をテレビで見られた方も多いのではないでしょうか。
「あきらめなければ、失敗ではない」と、パンの缶詰を待ってくれている人たちのために研究を重ね、あきらめずに完成させた秋元さんの情熱や、今まで存在しなかったものを生み出すことのすばらしさ、「食べるものがなくて困っている人に、甘くておいしいと思う瞬間を味わってほしい」という秋元さんの思いに胸が熱くなります。
小さなパン屋さんが世界の人たちの心を満たす。そんな奇跡のような物語を読んでみませんか。