小中学生へおすすめ!

6月16日のおすすめ

おすすめの本

書名しょめい:『よむプラネタリウム夏の星空案内』
著者ちょしゃ:野崎洋子 出版社しゅっぱんしゃ:アリス館
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 間もなく七夕ですね。夜空では織姫と彦星が年に1度の出会いをします。星といっても空に無数に輝く星々。星座が判らない人にはどれがどの星座なのかさっぱり判らないものでしょう。 
  この本には実際に空を見上げた状態での星図が載っていて、どこにどの星座があるのか判りやすく説明してあります。夏の星座を探すための目安になるヒントもあります。また有名な星座の神話や夏に見える流星群のお話などもあり楽しめます。きれいな星空や星雲の写真はまるでプラネタリウムを見ているようです。 
  今の季節は雨で星なんて見えないかもしれません。  そんな時は本の世界で星空を楽しみましょう。そして晴れ間に空を見上げてみてください。星たちが待っていますよ。


6月9日のおすすめ

おすすめの本

書名しょめい:『どうぶつ会議』
著者ちょしゃ:エーリヒ・ケストナー 出版社しゅっぱんしゃ:岩波書店
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 世界中で起きている紛争や食料危機。最初にその犠牲になるのは子どもたちなのに、人間たちの会議はいつも決裂に終わり、問題はいっこうに解決しません。そんな状況に業を煮やした動物たちは、自分たちも「どうぶつ会議」を開くことにしました。会議の目的はただ一つ「子どものために」。子どもたちを守るため、未来の世界を良くするために、動物たちの会議は人間の会議にいろいろな要求をします。人間と動物の話し合いはうまくいくのでしょうか?
  世界が良くなるために、動物たちは自分ができることを考え行動します。みんなも自分には何ができるか考えながら読んでください。
  会議の行方も気になりますが、会議の参加者にも注目です。あの有名なマウスや長靴をはいているネコも絵本の中から抜け出して会議に参加していますよ。

6月2日のおすすめ

おすすめの本

書名しょめい:『石を抱くエイリアン』
著者ちょしゃ:濱野京子 出版社しゅっぱんしゃ:偕成社
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 1995年生まれの市子。生まれた時、世間は地下鉄サリン事件、阪神・淡路大震災など歴史に残る出来事が多数起こり、すでに不景気が始まっていました。2010年中学3年生になったものの将来に希望が持てない日々。それでも個性的な仲間たちに刺激を受けながら、楽しく過ごしています。
 文化祭で一人の生徒をきっかけに原発について調べることになりました。そして年が明け図ったかのようにあの東北の大地震が……。ふいに訪れる当たり前の日常の崩壊、昨日まで隣にいた人がいなくなってしまう。それでも悲しいことを受け止めながら主人公は次のステージに進んでいきます。
 なんでもない毎日が実は1番大切で愛おしく感じられる1冊です。最後まで読むと不可解なタイトルの意味に気が付きます。また、平成時代の世の中の出来事も書かれており、そういえばこんなこともあったなと当時を振り返るにもぴったりな本です。

5月26日のおすすめ

おすすめの本

書名しょめい:『風が強く吹いている』
著者ちょしゃ:三浦しをん 出版社しゅっぱんしゃ:新潮社
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 本書は直木賞受賞作家の三浦しをんによる箱根駅伝を舞台にした長編小説です。竹青荘という名の古びたアパートの住人が十名揃った事から物語は始まります。主人公・カケルの歓迎会の夜、住人の一人が宣言します。『十人の力を合わせて、スポーツで頂点を取る。目指すは箱根駅伝だ。』陸上競技の未経験者ばかりが集う竹青荘の住人を巻き込んで、箱根駅伝に出場するという夢に向かい、全員で駆け抜けて行く1年間が丁寧に描かれています。
  個性溢れる10人の走者はそれぞれに迷いや不安、悩みを抱えており、「走ること」を通して自分自身と向き合い、そして自分なりの答えを導き出していきます。想いをのせながら10人の仲間達が必死に繋いでいく襷に最後まで目が離せません。果たして、竹青荘の住人達は箱根で頂点に辿り着くことが出来るのでしょうか?
  読了後には一緒に箱根を駆け抜けたかのような、爽やかな余韻が残ります。新しく何かを始めたくなる春、ぜひ手に取って欲しい作品です。

5月19日のおすすめ

おすすめの本

書名しょめい:『きみを変える50の名言』
著者ちょしゃ:佐久間 博 出版社しゅっぱんしゃ:汐文社
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 「セリーナに、私の存在を知ってもらいたかった。」
 プロテニス選手である大坂なおみさんの言葉です。
 テニスの四大大会で2回連続優勝し、2019年1月に世界ランキング1位に昇りつめた大坂なおみ選手。ここに登場したセリーナというのは、何度も世界を制したセリーナ・ウィリアムズという選手のことで、大坂選手がテニスをはじめたのも彼女にあこがれてのことだったそうです。
  あこがれの選手に自分の存在を知ってもらいたいと願い、どれだけの努力を重ねたことでしょう。そして2018年、とうとう直接対決ができるほどに成長し、なんと勝利したのです。試合後に流した涙には様々な想いが込められているように見えました。
  大坂選手を含めた50人の名言が詰まったこの1冊。あなたを前向きにしてくれる言葉がみつかるかもしれません。