小中学生へおすすめ!
児童書おすすめ(8月15日)
出版社
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地域によりますが、一般的に8月13日から8月16日の4日間はお盆といって、ご先祖様の霊が帰ってくる期間だといわれています。これは、お盆が特別に感じられるお話です。 主人公のなっちゃんは、お盆におじいちゃんとおばあちゃんの家に行くのを楽しみにしています。なぜなら、おじいちゃんたちは本当かホラかわからない楽しいお話をしてくれるからです。なっちゃんは、おじいちゃんたちの楽しいお話とともに、田舎の夏休みを満喫します。そして、8月15日の盆踊りの夜には、なっちゃん自身が不思議な体験をするのです。天才ナメクジ、幻想的な田んぼ、かっぱのふしぎ玉と、不思議で楽しい話になっちゃんと一緒にひきこまれます。最後のお話には作者の願いが込められているので、ぜひ最後までお話を読んでみてください。
児童書おすすめ(8月8日)
創元社
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川や海にはたくさんの石があります。大きかったり、小さかったり、丸かったり、角ばっていたり、赤かったり、青かったり、つるつるしていたり、きらきらしていたり…。実は、それらの石にはほとんどすべてに名前がついているのです。この本では、「石」と「岩」の違いや石のでき方などの石の基本的なことから、身近な川や海で見つけることができる石の名前とその種類、そしてその探し方を、写真やマンガをとおして分かりやすく知ることができます。この本を読めば読むほど石に親しみと興味がわいてくると思います。また、この本の最後には、持ち帰った石の整理の仕方や自分だけの石図鑑の作り方がのっているので、夏の調べ物・研究にもぴったりです。 この本を持って、きれいな石を探すために川や海へ行く。こんな一日もまた、いつもとちがった楽しさがあって良いかもしれません。川や海の新たな楽しみ方を教えてくれる一冊です。
児童書おすすめ(8月1日)
しょめい
書 名:13歳からの地政学
ちょしゃ
著 者:山本 孝幸
東洋経済新報社
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皆さんは最近地球儀を見ましたか。私は小さい時見た記憶があります。この本の主人公は高校一年生と中学一年生の兄妹です。近所のアンティークショップで見つけた地球儀をきっかけに、その風貌からカイゾクと呼ばれる男性と知り合い、地政学(地理に注目して国の戦略や国同士の関係などを分析する学問)について、レッスンを受けることになるところから話が始まります。カイゾクさんはレッスンの中で、大国になれるかどうかは地理的条件に左右されることや、政治家にだまされないようにするためには、謙虚に周りのことを知る姿勢が必要であることなど、教科書やテレビでは出てこないことを話してくれます。筆者は国際政治記者として20年以上のキャリアを積み、世界40か国以上で幅広く取材された方です。この本を読んでから改めて地球儀を眺めたら、なるほどと思うはずです。
児童書おすすめ(7月25日)
わかっていないこと』
京都大学野生動物研究センター/監修
小学館集英社プロダクション
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本やインターネットの情報には、たくさんの「わかっていること」が載っています。みなさんも調べものをする時、身近な道具を使って疑問を解決していると思います。 では「わかっていないこと」はどうしたら知ることができるでしょうか。この本の中にも、動物たちの「わかっていないこと」がたくさん出てきます。 キリンはなぜ声を出さないのか。ゾウの鼻はなぜ犬の何百倍も嗅覚が優れているのか。ユキヒョウはなぜ世界で一番高い所に住んでいるのか。チンパンジーとボノボ、見た目はそっくりなのに性格が全然違っているのはなぜか。 答えのないなぜ?を知る一歩は、仮説を立てて検証することから。もしかしたら…とあれこれ想像をふくらませながら、自由に楽しく読み進めてみて下さい。
児童書おすすめ(7月18日)
偕成社
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2021年末時点、世界の難民の数は8,930万人、そのうちシリア難民は680万人。シリアは世界で最も多くの難民を出した国です。(UNHCR:国連難民高等弁務官事務所ホームページより)内戦で住めなくなったシリアを脱出した少女アーヤは、イギリスで難民認定を待っている時にバレエ教室を見つけます。アレッポで暮らしていた頃、バレエが大好きだったアーヤは、そこでの出会いから新しい生活を築いていきます。2021年末時点、世界の難民の数は8,930万人、そのうちシリア難民は680万人。シリアは世界で最も多くの難民を出した国です。(UNHCR:国連難民高等弁務官事務所ホームページより)内戦で住めなくなったシリアを脱出した少女アーヤは、イギリスで難民認定を待っている時にバレエ教室を見つけます。アレッポで暮らしていた頃、バレエが大好きだったアーヤは、そこでの出会いから新しい生活を築いていきます。