小中学生へおすすめ!

児童書おすすめ(8月22日)




書名しょめい:『一人で思う、二人語る、みんなで考える』             

著者ちょしゃ: 追手門学院大学 成熟社会研究所/編


出版社
 しゅっぱんしゃ
:岩波書店
--------------------------------------------------------------------

 「アクティブ・ラーニング」は、社会に出て実際に使える力を付ける授業です。話をするときに「相手が理解しやすいように伝えること」は、日常の様々な場面で使えます。これからの社会を自分の意思で生きていくためには、自分で考え・人と話して・考えを深める経験が役に立ちます。 「アクティブ・ラーニング」で大事なのは、チームで取り組むプロセスです。知恵を出し合えば大きな力になります。人と語り合うことで、自分では気づかない・考えもしなかったことに出会う楽しさを知ることができます。「ハテナ?」を調べて情報を収集し、共に学びあうことで、アイデアが生まれ気づきを得られます。グループワークは共同作業。思うようにいかないときは、メンバーの長所を発見して組み合わせていく必要も出てきます。 一人ではできないことも、みんなの力を持ち寄れば上手くいく確率があがり、楽しい時間が過ごせます。一生使える「学び続ける力」を手に入れてください。

児童書おすすめ(8月15日)




書名しょめい:『盆まねき』             

著者ちょしゃ: 富安 陽子/作 高橋 和枝/絵


出版社
 しゅっぱんしゃ
:偕成社
--------------------------------------------------------------------

 地域によりますが、一般的に8月13日から8月16日の4日間はお盆といって、ご先祖様の霊が帰ってくる期間だといわれています。これは、お盆が特別に感じられるお話です。 主人公のなっちゃんは、お盆におじいちゃんとおばあちゃんの家に行くのを楽しみにしています。なぜなら、おじいちゃんたちは本当かホラかわからない楽しいお話をしてくれるからです。なっちゃんは、おじいちゃんたちの楽しいお話とともに、田舎の夏休みを満喫します。そして、8月15日の盆踊りの夜には、なっちゃん自身が不思議な体験をするのです。天才ナメクジ、幻想的な田んぼ、かっぱのふしぎ玉と、不思議で楽しい話になっちゃんと一緒にひきこまれます。最後のお話には作者の願いが込められているので、ぜひ最後までお話を読んでみてください。

児童書おすすめ(8月8日)


書名しょめい :こどもが探せる川原や海辺のきれいな石の図鑑
著者  ちょしゃ: 柴山 元彦 井上 ミノル
創元社

-------------------------------------------------------------------------
 川や海にはたくさんの石があります。大きかったり、小さかったり、丸かったり、角ばっていたり、赤かったり、青かったり、つるつるしていたり、きらきらしていたり…。実は、それらの石にはほとんどすべてに名前がついているのです。この本では、「石」と「岩」の違いや石のでき方などの石の基本的なことから、身近な川や海で見つけることができる石の名前とその種類、そしてその探し方を、写真やマンガをとおして分かりやすく知ることができます。この本を読めば読むほど石に親しみと興味がわいてくると思います。また、この本の最後には、持ち帰った石の整理の仕方や自分だけの石図鑑の作り方がのっているので、夏の調べ物・研究にもぴったりです。 この本を持って、きれいな石を探すために川や海へ行く。こんな一日もまた、いつもとちがった楽しさがあって良いかもしれません。川や海の新たな楽しみ方を教えてくれる一冊です。

児童書おすすめ(8月1日)


 







   しょめい
  書    名:13歳からの地政学    
   ちょしゃ
  著 者:山本 孝幸
  東洋経済新報社                

-------------------------------------------------------------------------

 皆さんは最近地球儀を見ましたか。私は小さい時見た記憶があります。この本の主人公は高校一年生と中学一年生の兄妹です。近所のアンティークショップで見つけた地球儀をきっかけに、その風貌からカイゾクと呼ばれる男性と知り合い、地政学(地理に注目して国の戦略や国同士の関係などを分析する学問)について、レッスンを受けることになるところから話が始まります。カイゾクさんはレッスンの中で、大国になれるかどうかは地理的条件に左右されることや、政治家にだまされないようにするためには、謙虚に周りのことを知る姿勢が必要であることなど、教科書やテレビでは出てこないことを話してくれます。筆者は国際政治記者として20年以上のキャリアを積み、世界40か国以上で幅広く取材された方です。この本を読んでから改めて地球儀を眺めたら、なるほどと思うはずです。

児童書おすすめ(7月25日)




書名しょめい :どうぶつのわかっていること・
    わかっていないこと

                        
      京都大学野生動物研究センター/監修

        小学館集英社プロダクション



----------------------------------------------------------
---------------
 本やインターネットの情報には、たくさんの「わかっていること」が載っています。みなさんも調べものをする時、身近な道具を使って疑問を解決していると思います。 では「わかっていないこと」はどうしたら知ることができるでしょうか。この本の中にも、動物たちの「わかっていないこと」がたくさん出てきます。 キリンはなぜ声を出さないのか。ゾウの鼻はなぜ犬の何百倍も嗅覚が優れているのか。ユキヒョウはなぜ世界で一番高い所に住んでいるのか。チンパンジーとボノボ、見た目はそっくりなのに性格が全然違っているのはなぜか。 答えのないなぜ?を知る一歩は、仮説を立てて検証することから。もしかしたら…とあれこれ想像をふくらませながら、自由に楽しく読み進めてみて下さい。

児童書おすすめ(7月18日)




書名しょめい :『シリアからきたバレリーナ』                         著者  ちょしゃ: キャサリン・ブルートン/作 尾﨑愛子/訳平澤朋子/絵
     偕成社



----------------------------------------------------------
---------------
 2021年末時点、世界の難民の数は8,930万人、そのうちシリア難民は680万人。シリアは世界で最も多くの難民を出した国です。(UNHCR:国連難民高等弁務官事務所ホームページより)内戦で住めなくなったシリアを脱出した少女アーヤは、イギリスで難民認定を待っている時にバレエ教室を見つけます。アレッポで暮らしていた頃、バレエが大好きだったアーヤは、そこでの出会いから新しい生活を築いていきます。2021年末時点、世界の難民の数は8,930万人、そのうちシリア難民は680万人。シリアは世界で最も多くの難民を出した国です。(UNHCR:国連難民高等弁務官事務所ホームページより)内戦で住めなくなったシリアを脱出した少女アーヤは、イギリスで難民認定を待っている時にバレエ教室を見つけます。アレッポで暮らしていた頃、バレエが大好きだったアーヤは、そこでの出会いから新しい生活を築いていきます。

児童書おすすめ(7月11日)




書名しょめい :『考えると楽しい地図』                       
著者  ちょしゃ: 今和泉 隆行/著 梅澤 真一/監修

       くもん出版      
---------------------------------------------------------------------------
 人々の生活に役立つ「地図」。はじめて正確な地図が作られたのは約200年前、江戸時代のことです。商人だった伊能忠敬の調査隊が実際に日本じゅうを歩いて旅しながら測量し、地図を作りました。最近では地図のデジタル化が進み、Webマップやアプリを使ってスマホなどでいつでもどこでも見ることができます。地図はとても自由な読み物で、どこから読んでも構いません。歴史や産業、観光、防災、まちづくりまで、地図を読みとくと様々な情報が分かります。みなさんは、「決めておいた道順通りにやって来たのに、待ち合わせの場所でお友達と出会えなかった…」という経験はありませんか?この本には、そんな身近な疑問がクイズ形式で紹介されています。本からの学びを実体験と結びづけて考えることができるようになると、あなたの生きた知識となります。ぜひ、今年の夏は、地図をもって遊びに出かけてみましょう。

児童書おすすめ(7月4日)




書名しょめい :『もっと調べる世界と日本のつながり-2- 
    ~アメリカ~』
                         著者  ちょしゃ: 井田 仁康/監修

             岩崎書店
---------------------------------------------------------------------------
 今日は令和5年7月4日。日本では七夕まであと3日となりました。一方アメリカでは、連邦政府が定めた祝日「独立記念日」です。今から247年前の1776年7月4日にアメリカ独立宣言が採択され、翌年アメリカの国旗「星条旗」ができました。年代的に日本では江戸時代ごろの出来事です。各地で花火が打ち上げられたり、イベントが開かれたり、家族や友人とピクニックやバーべキューをしたり!アメリカではとても盛り上がる祝日の一つのようです。祝祭ひとつをとっても、宗教や民族によってそれぞれです。同じように暮らしや文化、考え方も多様なかたちがあります。さまざまに人やもの、情報が行き交う世の中で、世界と日本のつながりに目を向けてみてはいかがでしょうか。自分と異なる環境を覗いてみることで、新しい発見や自分自身との向き合い方も変わるかもしれません。 

児童書おすすめ(6月27日)




書名しょめい :『ロンドン・アイの謎』                          著者  ちょしゃ: シヴォーン・ダウド/著
 シヴォーン・ダウド/著 越前 敏弥/訳 東京創元社紹介者
 
---------------------------------------------------------------------------
 「ロンドン・アイ」とは、大観覧車のこと。この本は、そこで起こった事件を12歳の少年テッドが解明する物語です。テッドの家に泊まりに来たグロリアおばさんと息子のサリム。パパはおばさんのことをハリケーンと表現します。どういう意味か、質問しても答えは得られません。テッドの話は、いつもさえぎられてしまうのです。しかし、サリムは話を聞いてくれました。そんなサリムの希望で、ロンドン・アイに出かけることになります。姉のカットと3人で行列に並んでいると、見知らぬ男がチケットを1枚ゆずってくれました。乗ったことがないサリムにチケットを渡し、テッドとカットは地上で待つことにします。しかし、一周した観覧車にサリムの姿はありません。サリムはどこへ行ってしまったのでしょうか。謎を解く手がかりは、物語の中にあります。ほかの人と違うこと、親と子の考え方、家族や友人の気持ち、視点を変えると、いろいろなことが見えてきますよ。

児童書おすすめ(6月20日)

書名しょめい :『古典がおいしい!平安時代のスイーツ』                        著者  ちょしゃ:  前川 佳代/著 宍戸 香美/著

かもがわ出版
 

---------------------------------------------------------------------------- 

平安時代の天皇や貴族はどんなお菓子を食べていたのでしょうか。
たとえば夏にお馴染みのかき氷。
約千年前は「削(けず)り氷(ひ)」といい、清少納言の『枕草子』
では「あてなるもの(高貴で上品なもの)」の一つとして紹介さ
れています。
冬に作った氷を氷室(ひむろ)に保管し、夏に氷をだすのには天皇
の命令が必要でした。削った氷には、樹液を煮つめた「甘(あま)
葛(づら)煎(せん)」というシロップをかけます。
これも一日がかりで100㏄ほどしかとれない希少なものでした。
平安時代のお菓子って食べてみたいけれど作るのが大変そう……
そう思ったあなた、心配ありません。
この本では今あるもので作りやすいようにアレンジした「古代
スイーツ」のレシピが、古典作品とともに紹介されています。
奥深い歴史がつまったお菓子はどんな味がするのでしょう。
古代スイーツを作って味わいながら、千年前の世界に思いを馳(は)
せてみませんか。