小中学生へおすすめ!

11月21日のおすすめから


書名しょめい:『グラタンおばあさんとまほうのアヒル』

著者ちょしゃ:安房 直子/文 いせ ひでこ/絵  


出版社
 しゅっぱんしゃ
:小峰書店出版
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 グラタンが大好きで、いつもグラタンを作っているおばあさん。そんなおばあさんの家のグラタン皿には、不思議なアヒルが住んでいます。ある日、具合の悪いおばあさんのためにアヒルが呪文を唱え、エプロンの中からグラタンの材料を出してあげました。するとおばあさんは、アヒルが材料を出してくれるので、買い物にすら行かなくなってしまいました。自分に頼ってばかりのおばあさんに怒ったアヒルは、グラタン皿からピョンと飛び出して、おばあさんの家を抜け出します。
 はたしてアヒルに新しい住処は見つかるのでしょうか?
 自分の家にもしもアヒルがやってくるなら?と想像しながら読んでみると、いつもより少しだけ、物を大切にしたくなるかもしれません。独特なリズム感のある文章と優しいイラストに、おなかがすいてくるような、どこか温かい1冊です。

11月14日のおすすめから


書名しょめい:『新版 科学者の目』

著者ちょしゃ:かこ さとし/文と絵  


出版社
 しゅっぱんしゃ
:童心社
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 「この世でもっとも巨大なものを見つめていた目」、「泥の中からすみれ色を見つけた少年の瞳」など、タイトルを読むだけでも、とても好奇心をくすぐられます。
 この『科学者の目』は、新聞の日曜版の子ども欄に1969年11月から連載され、1974年に出版されました。50年以上たった今でも古さを少しも感じさせず、科学への興味や科学者へのあこがれの気持ちを子どもたちの心に芽生えさせ続けています。
 遺伝の法則で有名なメンデルは、家が貧しかったため働きながら研究を続けましたが、生きている間に認められることなく生涯を終えました。教科書で目にする偉人について、いいところばかりを紹介するのではなく、その人生には苦労や悲しみがあり、それでも諦めずに研究を続けた姿が、分かりやすい文章で書かれています。これから広い世界で頑張り、成長し続ける子どもたちへの、かこさんのあたたかいまなざしが感じられる本です。

11月7日のおすすめから


書名しょめい:『目で見る政治 国家のしくみと私たちの選択』

著者ちょしゃ:アンドルー・マー/著 大塚道子/訳


出版社
 しゅっぱんしゃ
:さ・え・ら書房
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 令和3年10月4日に岸田文雄自民党総裁が第100代内閣総理大臣に就任しました。また、この記事が出る頃は、佐賀市長・市議会議員や衆議院議員の選挙が終わった頃ですね。
 政治と聞いて、皆さんはどんなイメージがありますか?外国の政治家と会談したとか、不祥事があったとか、ニュースで見たり聞いたりすることはあると思いますが、何だか難しそうだし、自分に関係ないと思ってしまうことも多いかもしれません。
 政治は数百万年前の人類が生き延びるために、リーダーやルールが必要になったことから誕生したそうです。それから人類の進化に合わせて、政治も進化してきました。
この本では民主主義・共産主義などの思想のことから、プロパガンダ(第2次世界大戦中にも行われた、大げさな情報などをわざと流して国民の意識をひとつの方向にまとめる宣伝のこと)についてまで、政治について分かりやすく学べる本です。
ニュースの見方が変わるかもしれません。

10月31日のおすすめから


書名しょめい:『ゆるゆる外来生物図鑑』

著者ちょしゃ:さの かける/まんが 加藤 英明/監修


出版社
 しゅっぱんしゃ
:学研プラス
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 皆さんは「外来生物」という言葉を聞いたことはありますか?
 「外来生物」とは、「人間の活動によって、もともとは住んでいない、別の地域に持ち込まれた生き物」です。
 「アライグマ」「オオクチバス(ブラックバス)」「ウシガエル」「アメリカザリガニ」「セイタカアワダチソウ」など聞いたことがあると思いますが、これらは全て外来生物です。
 外来生物は、その地域の生き物を食べてその数を減らしてしまったり、病気を持ち込んでしまったり、農作物を食べてしまったりと、様々な問題を引き起こして、環境を大きく変えてしまいます。
 環境を守るためには、相手を知ることが第一歩です。
外来生物はどんな生物なのか、どんな問題があるのか、そして、自分には何ができるかを考えてみてはいかがですか。
 この本は、名前のとおりゆる~く読めますが、しっかり分かりますよ。


10月24日のおすすめから


書名しょめい:『旅猫リポート』

著者ちょしゃ:有川 浩/作 村上 勉/絵


出版社
 しゅっぱんしゃ
:講談社
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 人の言葉を理解できるオス猫のナナ。元は野良猫でしたが、交通事故で自分を助けてくれたサトルの飼い猫になります。しかし、どうしようもない事情により、飼い主のサトルはナナを手放さざるを得なくなります。新しい飼い主を探すため、2人は銀色のワゴンに乗って旅に出ます。
 ちょっと小生意気な猫のナナ目線でストーリーが描かれていて、猫たちはこんな風に見ているのかと感じさせられます。
 飼い主のサトルはいくつもの大変なことを経験しますが、常に前向きで大らかで優しい姿が印象的です。
 旅では、サトルの友人達に会いに行きます。
遠く離れていても、自分のことを覚えていてくれる相手がいることがとても幸せなことだと気付かせてくれます。
 果たして、ナナの新しい飼い主は見つかるのでしょうか。猫派の人はもちろん、犬派の人にもおすすめの心温まる物語です。

10月17日のおすすめから


書名しょめい:『こちら妖怪お悩み相談室』

著者ちょしゃ:清水 温子/作 たごもり のりこ/絵


出版社
 しゅっぱんしゃ
:岩崎書店
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 ひょんなことから『妖怪お悩み相談室』の相談員になった小学六年生のリカ。相談室のボスこと、ぬらりひょんのヤマや、ろくろ首のナツ先輩と一緒に、妖怪たちの日々の悩みに真摯に向き合っていきます。
 相談員になってからしばらく経ったある日、リカは妖怪たちの悩みを一度に解決するために、妖怪パレードを計画することに……。
 トイレの花子さんやメリーさんなど、みんなが知っているようなおばけや妖怪たちが登場します。妖怪たちにも私たちと同じように悩みがあります。アカナメのようにお風呂の垢を舐めるために、防犯カメラのついた家に入る方法を知りたい、といった妖怪らしい悩みから、旧校舎のヨジババのように、新校舎に行った妖怪たちにまた会いたい、といった私たちにも共感できる悩みまで。妖怪それぞれに多種多様です。
 この本は、そんな妖怪たちの悩みを聴き、相談に乗っていく中で、相談員として、そして人として成長していくリカの物語です。

10月10日のおすすめから


書名しょめい:『シェイクスピア名言集』

著者ちょしゃ:小田島 雄志/著


出版社
 しゅっぱんしゃ
:岩波書店
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 「おお,ロミオ,ロミオ,どうしてあなたはロミオ?」本書で一番目に紹介されているのは『ロミオとジュリエット』から、有名なこのセリフ。みなさんもどこかで一度は聞いたことがあるはずです。なぜシェイクスピアは没後四百年以上経った今でも愛されているのでしょうか。
 その謎にせまるのがこの本です。人間の喜びや悲しみ、楽しみや悩みなど、心の動きを追及し続けたシェイクスピアの言葉は時に私たちを励まし、ふるい立たせてくれます。『ハムレット』、『リア王』、『ヴェニスの商人』その他にもシェイクスピアの名作はもりだくさん!さてどれから読もうかしらと悩んだ時に、気になる名言を見つけて作品を選んでみるのもおすすめです。
 最後に私の一番好きなセリフを紹介します。「人生は歩きまわる影法師,あわれな役者だ……」気になる方はぜひ探してみてくださいね。

10月3日のおすすめから


書名しょめい:『おーいでてこーい』

著者ちょしゃ:星 新一/著


出版社
 しゅっぱんしゃ
:講談社
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 台風が去った後、ある村で直径1メートルくらいの穴が見つかりました。穴の底は見えません。「キツネの穴かな。」という人もいて、「おーい、でてこーい。」と若者は叫びましたが、何も返ってきません。石ころを投げましたがどこまで落ちたか分かりません。とても深い穴のようです。そこで、みんなは、穴に色々なゴミを捨て始めますが……
この本には「ショートショート」という、すごく短いけど、最後はあっと驚くどんでん返しがある小説14作が収められています。最後は、びっくりしたり、笑ってしまったり、怖くなってしまったり……
表題作「おーい でてこーい」も全9ページで、すぐに読めますよ。
また、この本は「SF」(サイエンス・フィクション:空想科学小説)の入門書にもおすすめです。この本をきっかけに、想像力膨らむSFの世界に飛び込んでみてください。

9月26日のおすすめから


書名しょめい:『バウムクーヘンとヒロシマ ドイツ人捕虜ユーハイムの物語』

著者ちょしゃ:巣山ひろみ/文 銀杏早苗/絵


出版社
 しゅっぱんしゃ
:くもん出版
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 真ん中に穴(あな)の開いた切(き)り株(かぶ)みたいなお菓子、バウムクーヘンを食べたことがありますか。
自称“バウムクーヘンを愛する男子”颯太は、自分でバウムクーヘンを作ってみたいと思い夏休みのピースキャンプに参加しました。
 バウムクーヘンはもともとドイツのお菓子です。それがどうやって日本に伝わって日本中に広まっていったのか、広島湾に浮かぶ小さな島、似島でバウムクーヘンの歴史が語られます。今から百年ほど前の一九一九年三月四日、広島の物産陳列館(現在の原爆ドーム)で、日本で初めてバウムクーヘンが販売されました。戦争中に捕虜として日本に連れてこられたドイツ人のお菓子職人、カール・ユーハイムが作ったのです。ユーハイムは第一次世界大戦、関東大震災そして第二次世界大戦と、何度も大変な目にあいましたが、仲間や家族と助け合い、励ましあって美味しいバウムクーヘンを焼き続けました。
 バウムクーヘンを食べるとき、ユーハイムと広島のことを少しだけ思い出してください。


9月19日のおすすめから


書名しょめい:『ぼくのパパは一本足 ふたりの最強ルール』
著者ちょしゃ:フランチェスコ・メニケッラ/著 飯田 亮介/訳


出版社
 しゅっぱんしゃ
:PHP研究所
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 この夏、みなさんはパラアスリートたちの活躍をご覧になりましたか。
 トーマスのパパは、子どもの頃に片足をなくしましたが、大人になってパラサイクリングのチャンピオンになりました。
トーマスは、そんなパパの物語を本にして、クラスメイト達に読んでもらいたいと願っています。そして、みんなの心から偏見が無くなればいいと思っているのです。トーマスの助っ人としてママが描いたマジシャンと賢者とイラストレーターの力を借りて、物語を書こうと試みますが、パパの小さい頃の白黒写真の中にタイムスリップしてしまいました。
 この本は、トーマスが偉大なパパのことを語ったものです。でもそれだけではなく、タイムスリップやルールのふるさと・ルール王国へ旅をしたり、開催した競馬大会がアニメの世界になってしまったりと、奇想天外でハチャメチャな大冒険のお話です。たくさんの困難を乗り越えて、トーマスは物語を完成できるのでしょうか。

9月12日のおすすめから


書名しょめい:『宇宙の話をしよう』
著者ちょしゃ:小野 雅裕/作 利根川 初美/絵 


出版社
 しゅっぱんしゃ
:SBクリエイティブ
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 「……私って、変?」パパに問いかけた12歳(さい)のミーちゃん。「普通(ふつう)の女の子にならなきゃ友達いなくなっちゃう……?」涙目(なみだめ)のミーちゃんに、パパはジュール・ベルヌの『地球から月へ』を紹介(しょうかい)します。ミーちゃんは、この本を読めば普通(ふつう)の女の子になれるのか、算数が得意になる秘密でも書いてあるのかと期待しますが、そうではありません。人類の宇宙開発のきっかけになったかもしれない1冊の本。ジュール・ベルヌの描(えが)いた世界は、宇宙を目指した人々の想像力を大いに刺(し)激(げき)したようです。
 NASAで働くパパは、宇宙や恐竜が大好きなミーちゃんに、『地球から月へ』を読んだというロケット研究者のことや、宇宙開発の歴史について話してくれました。そして、世界中が戦争へ向かいだした時代のことも。
 ミーちゃんの夢は、宇宙へ行くことです。自分の好きなこと、将来の夢、大切だと思うこと、みなさんもミーちゃんと一緒(いっしょ)に考えてみてください。

9月5日のおすすめから


書名しょめい:『クジラのおなかからプラスチック』
著者ちょしゃ:保坂 直紀/著 


出版社
 しゅっぱんしゃ
:旬報社
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 プラスチックは、19世紀の半ばに発明され、20世紀になって世界に広まりました。スーパーのレジ袋、ペットボトル、食品の包装材など、今やプラスチックなしの生活は想像できないくらいに暮らしに溶け込んでいます。
 人間にとっては便利なものが、他の生き物にとっては命を脅かす凶器になってしまう。とても怖いことですよね。クジラや海ガメなどの海の生き物がエサと間違えてプラスチックごみを食べてしまい、傷つきとても苦しんでいます。2050年までに海中のプラスチックの重量は、世界中の魚の重量を超えると予測され、地球温暖化にならぶ環境問題として、世界が注目しています。
 海の生き物たちを守るため、未来に綺麗な海を残すために、「今私たちにできること」を一緒に考えてみませんか。小さなことからでも、皆さんの思いが積み重なれば、明るい未来が見えてくると信じています。

8月29日のおすすめから


書名しょめい:『合言葉はフリンドル!』
著者ちょしゃ:アンドリュー・クレメンツ/作 田中奈津子/訳 


出版社
 しゅっぱんしゃ
:講談社
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 周りのみんなに通じる新しい言葉を自分で作る。そんなことできるのでしょうか。「“ペン”を“フリンドル”と呼ぶ」。校内一、とくべつユニークな男の子ニックが決めたことに、学校中が大騒ぎ。言い換えを許さないグレンジャー先生との戦いは、次第に他の大人たちも巻き込みながら街中に広がり、とうとうアメリカ全土に流れるテレビ番組で放送されるまでになります。辞書が大好きでとても厳しいグレンジャー先生ですが、彼のことを子どもだからと無理やり押さえつけるのではなく、公平に対等に向き合ってくれます。こんな先生に出逢えたら幸せではないでしょうか。ユニークな発想力を持ち、かつ自分の行動を冷静に振り返ることができるニックも素敵です。二人の対決の結果は果たして。ニックが大人になった時、その答えがわかりますよ。

8月22日のおすすめから


書名しょめい:『みけねえちゃんにいうてみな』
著者ちょしゃ:村上 しいこ/作 くまくら 珠美/絵 
出版社
 しゅっぱんしゃ
:理論社
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 みけねこのみけねえちゃんは、人間のともくんとおかあちゃんの三人でくらしています。最近、ともくんはなぜか自分のことを「うーちゃん」と呼んでいます。おかあちゃんが理由をきいても、ともくんはこたえてくれません。困ったおかあちゃんは、みけねえちゃんに原因を調べてくれるようにお願いします。どうやらともくんは、自分の名前のことで悩んでいるようです。じつはおかあちゃんも、同じように悩んでいることがありました。
 すなおに話すことができないふたりに、みけねえちゃんがズバッとアドバイスをおくります。
 あなたは家族に悩みやつらい気持ちを、かくさずに伝えることができますか?家族だからこそ、なんでも正直に伝えることは少しむずかしいかもしれません。そんな悩みにぶつかったときは、みけねえちゃんの言葉がそっと背中をおしてくれますよ。

8月15日のおすすめから


書名しょめい:『大どろぼうホッツェンプロッツ』
著者ちょしゃ:プロイスラー/作 中村 浩三/訳 
出版社
 しゅっぱんしゃ
:偕成社
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 おばあさんが大事にしているコーヒーひきが盗まれてしまいました。犯人は悪名高い大泥棒のホッツェンプロッツ(舌をかみそうな名前ですね!)。少年カスパールは親友ゼッペルと一緒に、大泥棒のところへ奪われたコーヒーひきを取り返しに行きます。しまいには、悪党の大魔法使いツワッケルマンや妖精アマリリスが登場し、少年達の冒険はどんどん思いがけない大冒険になっていくのです。
お話の舞台はドイツの小さな町と森。ホッツェンプロッツは、大泥棒だけどちょっとまぬけでなんだか憎めない、ユーモラスなキャラクターが魅力的です。プラム入りのケーキやマッシュポテト、サラミソーセージなど、おいしそうな料理がたくさん出てくるところも見どころのひとつですよ。
優しく素朴なドイツ文化の描写と、少年たちの知恵と勇気にぜひご注目ください。

8月8日のおすすめから


書名しょめい:『睡眠がよくわかる事典』
著者ちょしゃ:神山 潤/監修 
出版社
 しゅっぱんしゃ
:PHP研究所
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 睡眠に関する様々な疑問について、分かり易く解説した本です。
 例えば「寝る子は育つ」ということわざがありますね。これは本当なのでしょうか。からだの成長には「成長ホルモン」の分泌が関わっているのですが、このホルモンが一日のうちでもっとも多く分泌されるのは、夜寝ている間です。そこで背が伸びるのは夜寝ている間だといえるのです。「寝る子は育つ」というのは本当なのかもしれません。
 また、早起き、早寝の習慣が大切なのはどうしてでしょうね。これは朝の光を取り入れることによって、体内時計が目覚めを促すからです。朝の光を浴びないと体内時計のスイッチが入りません。遅く寝ると睡眠不足になり、脳の働きが悪くなってしまいます。
では、すっきり目覚めるためのコツは何でしょう。また、より目覚めやすくするためにはどんな工夫をすればよいでしょうか。日常生活の知恵が紹介されています。眠りは脳と心の栄養!

8月1日のおすすめから


書名しょめい:『生きかたルールブック ヤワな大人にならない!』
著者ちょしゃ:齋藤 孝/監修 林 ユミ/絵 


出版社
 しゅっぱんしゃ
:日本図書センター
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 「迷いや不安があっても、自分で決める」この本に書かれている生きかたルール1です。言葉では簡単ですが、実際にそれをやるのは難しそうですね。でも、きっと「ヤワな大人にならない!」ためには大切なことです。
 この本には、テレビなどでもおなじみの、明治大学齋藤孝先生の「生きかた」が50のルールとしてまとめられています。キーワードは「ヤワな大人にならない!」です。
 これからの時代は、あらゆることが目まぐるしいスピードで変化していく時代です。そんな時代を生きる皆さんは、悩みや不安にぶつかることもたくさんあると思います。しかし、どんな時代でも生き残るためには、ヤワじゃない、しなやかな強さが必要です。この本でヤワな大人にならないための生きかたのヒントを見つけてください。

7月25日のおすすめから


書名しょめい:『『さいごの本やさん』の長い長い終わり』
著者ちょしゃ:野村 美月/文 
出版社
 しゅっぱんしゃ
:KADOKAWA
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 幸本書店は三代続く町の本屋さんです。
 地元の人々に愛されていましたが、三代目店長が亡くなったことで閉店することになりました。閉店フェアを行っていると、店長に幸本書店のすべての本を任されたという高校生の男の子、榎木むすぶが現れます。彼は不思議なことに、「本の声」が聞こえるというのです。書店員の円谷水海は疑いながらも、彼が聞いた本の声を頼りに、本と人とを繋いでいきます。それはやがて、亡くなった店長の死の真相へと繋がっていくのでした。
 もしも本に心があるのなら、彼らはどんな気持ちでいるのでしょうか。本と人との大切な思い出が詰まった、切ないけれどどこか温かい物語です。
 幸本書店に来るお客さんは、みんな自分にとっての大切な1冊を持って来店します。お客さんが持ってくる本の中には、実在する本がいくつか登場します。気になった本を探して読んでみるのも面白いかもしれません。

7月18日のおすすめから


書名しょめい:『「僕らと街」のショートストーリー 3分で“心にしみる”不思議な物語』
著者ちょしゃ:堀 真潮/著 
出版社
 しゅっぱんしゃ
:辰巳出版
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 みなさんは、不思議なショートストーリーを読んだことはありますか?
 ショートストーリーとは、1つのお話が3分から5分ぐらいで読むことができる短い小説のことです。
今回おすすめする本は、謎の隕石が落ちた街・大伏木(ふしぎ)が舞台です。大伏木(ふしぎ)小学校に通う小学生が、フシギ委員をしたことで、ちょっぴり良いことが起こります。神社の掃除で不思議なお菓子をもらったり、猛暑日の午後一時にどこかに現れるプールを追いかけ走ったりと、日常に起こるちょっと不思議で、心がほんわか温かい気持ちになるショートストーリーが16編収録されています。
長いお話を読むのがちょっと苦手な人、朝の読書タイムに何を読もうか悩んでいる人、ぜひ、この本を読んでみて下さい。ほんのひととき、不思議な物語を楽しんでみませんか?