小中学生へおすすめ!

5月19日のおすすめ

おすすめの本

書名しょめい:『きみを変える50の名言』
著者ちょしゃ:佐久間 博 出版社しゅっぱんしゃ:汐文社
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 「セリーナに、私の存在を知ってもらいたかった。」
 プロテニス選手である大坂なおみさんの言葉です。
 テニスの四大大会で2回連続優勝し、2019年1月に世界ランキング1位に昇りつめた大坂なおみ選手。ここに登場したセリーナというのは、何度も世界を制したセリーナ・ウィリアムズという選手のことで、大坂選手がテニスをはじめたのも彼女にあこがれてのことだったそうです。
  あこがれの選手に自分の存在を知ってもらいたいと願い、どれだけの努力を重ねたことでしょう。そして2018年、とうとう直接対決ができるほどに成長し、なんと勝利したのです。試合後に流した涙には様々な想いが込められているように見えました。
  大坂選手を含めた50人の名言が詰まったこの1冊。あなたを前向きにしてくれる言葉がみつかるかもしれません。



5月12日のおすすめ

おすすめの本

書名しょめい:『四重奏(カルテット)デイズ』
著者ちょしゃ:横田 明子 出版社しゅっぱんしゃ:岩崎書店
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 主人公のオレは、4歳から始めたピアノが最近は中途半端になっています。そればかりか、母親やピアノの先生には何かと怒られます。一方でまわりにいる友達は、恋や部活など時間を忘れて夢中になるものを持っていて羨ましく感じる日々。
  そんな中、オレとは正反対にピアノを弾くのが大好きだと言う女の子が同じ学校に転校してきて……。その子のピアノは賞をとる腕前で、魅力的に見えます。「どうしてそんなに一生懸命になれるのだろう」そんな風に気づき始めたことで、自分の好きなことを探しはじめます。
  みなさんもときには、自分自身と友達や兄弟とを比べて、なんだか落ち込むときもあるかもしれません。そんな時は、心の中にある輝く気持ちを大切にしてくださいね。みなさんの、わくわくして楽しみにしていること、感動することは何ですか?何かを好きな気持ちが、これから生きる力になるかもしれません。

5月5日のおすすめ

おすすめの本

書名しょめい:『シランカッタの町で』
著者ちょしゃ:さえぐさ ひろこ 出版社しゅっぱんしゃ:フレーベル館
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 いつも弱気でいるからなのか、みんなから「よわっち」と呼ばれているかずき。同じクラスのさなちゃんは、そんなかずきをいつも助けてくれていました。ところがある日、さなちゃんからも「よわっち」と呼ばれ、かずきはショックを受けてしまいます。落ち込む中、かずきはお母さんと一緒にバザーに参加することに。そこで目に留まった万華鏡を覗いてみると、かずきは見たことのない世界へと飛ばされてしまいます。
 見知らぬ世界「シランカッタの町」でかずきを出迎えたのは、キズカという名前の女の子と、どこかで会ったような気がするおばあさん。2人をはじめ、かずきは、この町でたくさんの仲間と出会います。そんな仲間がピンチを迎えた時、いつも弱気でおどおどしているかずきは、勇気を出して助けることができるでしょうか?
 ドキドキしながらかずきたちを見守ってください。勇気を出せなくて悩んでいるあなたの背中をちょっぴり押してくれるかもしれません。 

4月28日のおすすめ

おすすめの本

書名しょめい:『ぼくたちのP(パラダイス)』
著者ちょしゃ:にしがきようこ 出版社しゅっぱんしゃ:小学館
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 夏休み、雄太はおじさんの別荘へ行くことになりました。さわやかな高原の別荘でゲームをする毎日を想像していた雄太でしたが、実際は5時間もの厳しい山登りの末、たどり着いたのは電気も通っていない山小屋でした。
 はじめは嫌々ながらに山を登っていた雄太でしたが、初めて目にする美しい植物や鳥たち、個性豊かな仲間たちとの山の保全作業を通して雄太の気持ちは次第に変わっていくのでした。
 山の景色や美しくも厳しい自然の風景がリアルに想像できて、登山経験のある人もない人も、まるで実際に山登りをしているように楽しんで読める1冊です。読み終えたらきっと山登りをしたくなること間違いなしでしょう。

4月21日のおすすめ

おすすめの本

書名しょめい:『ルピナスさん』
著者ちょしゃ:バーバラ・クーニー 出版社しゅっぱんしゃ:ほるぷ出版
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 子供の時におじいさんとした『世の中をもっと美しくするために何かする』という約束を一生かけて叶えた女性のお話です。
 若い時は仕事に忙しく、世界中を飛び回っていました。好奇心旺盛でたくさんのやりたいことがありました。でもそんな忙しい時も心の中にはずっとおじいさんとの約束をどうやったら叶えられるかがありました。世の中を美しくするために自分は何ができるのか?美しくするとはどういったことなのか?その思いを常に胸に抱いて生きていました。さてルピナスさんが考えた世の中を美しくすることとは……?
 『自分は何のために生きているのか?』今はわからなくても、時間をかければきっと何かがわかる、何かと気付く、そんなルピナスさんの生き方を読んでください。きっと何かを感じることができると思います。

4月14日のおすすめ

おすすめの本

書名しょめい:『いい人ランキング』
著者ちょしゃ:吉野万理子 出版社しゅっぱんしゃ:あすなろ書房
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 「クラスでいちばん性格のいい人を決めない?」唐突な提案に戸惑いながらも、あの子たちには逆らえない。そんなことから始まったいい人ランキング。『いい人』と呼ばれるのは、いいことだと思っていたけれど、実は……。
 いい人ランキング1位に選ばれてから、桃は居心地の悪さを感じていた。これってまさか、そんなはずはないと思いながらも、ひとりで過ごす時間が増えていく。いつも一緒だった友達も離れてしまった。
このままじゃやばい。この状況を変えるには、師匠の指導が必要だ。一発逆転の作戦は、大成功のはずだったのに、このままでいいのかな。
 今、毎日のようにニュースを騒がせているいじめ。些細なことから、何かが変わってしまう。あなたのまわりにも、そんな出来事はありませんか。苦しんでいる人はいませんか。
 多感な時期を過ごすみなさんに、読んでもらいたい一冊です。

4月7日のおすすめの1冊

おすすめの本

書名しょめい:『天地ダイアリー』
著者ちょしゃ:ささき あり 出版社しゅっぱんしゃ:フレーベル館
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 みなさんがこれを読む頃には、新学期が始まっているでしょうか。クラス替えや入学式など大きく環境が変わる人もいるかもしれませんね。この物語の主人公、木下広葉はマスクがないと外に出られないマスク依存症。新しい土地で入学式を迎えることになった彼は、クラスで目立たないよう栽培委員会に入ります。しかしそこで出会ったのは、植物を愛する“ふとまゆセンパイ”をはじめとした個性的なメンバー。そんな仲間にとまどいながらも、広葉は徐々に心を開き始めます。クラスの中の上層だとか下層だとか、いったい誰が決めるのでしょう?彼の心の変化に注目してください。
 また作中にはさりげなく園芸知識が織り込まれ、読むうちにちょっとだけ植物の育て方に詳しくなれるのもこの本の魅力の一つです。タイトルの一部になった園芸用語に「天地返し」という言葉があります。これは表面の土と深いところの土を入れ替えて、土を再生すること。この春の新しい出会いがみなさんにとっての天地返しになりますように。

3月31日のおすすめ

おすすめの本

書名しょめい:『コンビニたそがれ堂』
著者ちょしゃ:村山 早紀 出版社しゅっぱんしゃ:ポプラ社
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 この世で売っている全てのものが並んでいて、求めるなら、この世に売っているはずのないものまで手に入る。
 そんな魔法のコンビニがあったら、あなたは何を探しますか?
 風早かざはやという町の駅前商店街のそばに、おいなりさんのお堂があります。そこにはお茶目なきつねの神様が住んでいて、夕暮れ時には店員さんに化けてお店を開くことがあるそうです。店の名前は「たそがれ堂」。
 たそがれ堂にたどり着くのは、大切なものを心から求めているひとだけ。そして、その探し物は必ずたそがれ堂で見つける事ができるのです。
たそがれ堂にたどり着いた少年雄太ゆうたは、家の都合でアメリカに行ってしまう女の子から差し出されたメモ帳を、クラスメートから冷やかされた恥ずかしさから受け取らなかった事をずっと後悔していました。
 雄太の事情を聞いたコンビニの店員さんが、文房具の棚を指さします。雄太が、おそるおそる近づいてみると……あの日受け取らなかった彼女のメモ帳が並んでいるではありませんか!
 たそがれ堂を後にした雄太の人生は、「あの時メモ帳を受け取った」という方向へ変化してゆくのです。
 素敵な奇跡を集めたよみやすい短編集。

3月24日のおすすめ

おすすめの本

書名しょめい:『ホテルやまのなか小学校』
著者ちょしゃ:小松原 宏子 出版社しゅっぱんしゃ:PHP研究所
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 今日は、「やまのなか小学校」の卒業式です。百年続いたこの歴史ある小学校は、6年生のミナ・うさ子・コンタの卒業で、廃校になることが決まっています。思い出のつまった小学校を何とかしたいと思った3人は、ホテルにつくりかえることにしました。12の教室は客室に、保健室はスイートルームに、プールは露天風呂に。3人の頑張りであっという間に素敵なホテルが完成しました。名前はもちろん「ホテルやまのなか小学校」です。
 そしていよいよオープンの日。待ちに待ったお客さまがやってきました。1人目は音楽家のシャープさん。2人目は天体観測家のコスモさん。しかし、2人はいつも暗い顔をしていて、ちっとも楽しそうではありません。お客さまを笑顔にするため、3人はさまざまなおもてなしをするのですが……。
 謎めいた3人組と悩みを抱えたお客さまとの交流を描いた、どこか不思議でどこか懐かしい、心温まるファンタジー作品です。

3月17日のおすすめ

おすすめの本

書名しょめい:『ハルと歩いた』
著者ちょしゃ:西田 俊也 出版社しゅっぱんしゃ:徳間書店
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 一年前の春に、東京から奈良に引っ越してきた陽太。友だちもできず、気になる女の子と話すこともできないまま、卒業の日を迎えた。その帰り道、突然ホームレスの男から「そいつの飼い主を捜してやってくれ」と、迷い犬のフレンチブルドッグを預けられる。戸惑いながらも、陽太はフレンチブルドッグと一緒に奈良の町を歩き始めた。
 毎日フレンチブルドッグと歩いていると、いろいろな人から声をかけられる。引っ込み思案だった陽太だけど、少しずつ心を開き、母の故郷でもある奈良の町に馴染んでいく。フレンチブルドッグのことが大好きになって、飼い主を捜していることを忘れてしまう時もあった。そして、ついに本当の飼い主が見つかった時、陽太は……。
 日常の中で起こった小さな出来事。でもそれは陽太の世界を広げ、成長する大きなきっかけになった。あなたの春休みにも、陽太のような素敵な出会いがありますように。